「実社会」とは? 「実生活」とは?

新解さん新解さんって、おぬしは三省堂の回し者か? という声も聞こえだしたが、こっちもそろそろ本腰を入れるにヤブサカではない。 その前に、この辞書の基本ルールに触れておく。「▹」は「以下は( )内に読み替えてもOKですよ」という意味の記号であり…

「予定調和」と「お手盛り」

某N放送協会の番組について、治五郎がどうしても気に入らないこと。それは「のど自慢」に代表される「予定調和」主義のニオイにある、ということは以前も書いた。 ここで言う予定調和とは、哲学者のライプニッツがどうとかモナドがどうしたとかいう難解な話…

モンゴル人って、飲むと暴れるの?

はい、暴れます。モンゴル人の全部が必ず、というわけではありませんが。 横綱・日馬富士=写真左=が、とうとうやっちゃった。巡業中の鳥取で先月下旬、モンゴル人力士同士の飲み会で平幕の貴ノ岩=写真右=をボコボコにしてしまったのだ(ボコボコと言えば…

元祖ゴジラ世代の一人として

最近、映画「GODZILLA」(2014年)と「シン・ゴジラ」(2016年)をテレビで見た。(集中力がなくなってきているので本を読んだり酒を飲んだりしながら時々、画面に目をやる程度ではあるが) 過去に何本のゴジラ映画が作られたか、よく知らないけれど…

髷をまだ結えない人、もう結えない人

相撲ファンがこんなことを言ってはいけないのだろうが、角界は時代錯誤に満ち満ちた格差社会である。昔の軍隊に似たところがあって、学歴などにあまり支配されない実力本位の世界という意味では軍隊よりもはるかにシビアだと言える。 序の口→序二段→三段目→…

略語の品格を問う

ああ、思い出しました。今から40年前、24歳の新聞記者だった治五郎は二輪車=写真=に乗って毎日、警察署から事件・事故の現場へ〝出動〟していたのです。(格好は、これほど派手ではなかったような気がする。普通のヘルメットは一応かぶっていたが) 50cc …

他山の石の上にも三年寝太郎

「他山の石」+「石の上にも三年」+「三年寝太郎=絵は『まんが日本昔話』より=」 一見、何のつながりもないことわざや民話の題名なんだけれども、よくよく吟味すると三つに通底する何かがあるのではないだろうか。三つをつなげると、個別の意味とはまた次…

力士は、とにかく大怪我をしないことだ

九州場所が始まるので、どうしても大相撲の話題になります。(興味がない人はどこかの山に登るか、部屋でジャズでも聴いてて下さい) 写真左から ❶宇良 ❷鶴竜 ❸照の富士 ❹阿武咲(おうのしょう) ❶と❷は怪我が回復せず、九州は休場(まあ全休だろう)となる…

「壁に耳あり 障子に目あり」の最近事情

立ち聞きとか覗き見とかいう行為は、人間の哀しい本性(の一部)であるから、一概に排斥するわけにはいかない。壁がどうとか障子がどうとかいう話は「ものの譬え」であって、「悪いことをすると、誰も知らないと思っていても必ずバレるものです。気をつけま…

いわゆる「圧力」と「展開」

テレビの、いわゆる「情報番組」を見ていると、いわゆる「コメンテーター」たちが、いわゆる「国際情勢」について自由闊達に意見を交わしている。 あ~、この新聞記事はダメです。「いわゆる」が多すぎる。書いた記者がカッコ内の言葉に多少の引っ掛かりを感…

「平家物語」と宇宙

治五郎は仏教徒ではないし、キリスト教やイスラム教、ヒンズー教とも無縁に生きてきた。「諸行無常」や「色即是空」などの意味も、少しは分かっていそうな顔をしていて実は、全く分かっていないと断言するだけの自信がある。(自信というか?) 「私は生来、…

沖縄はモンゴルに似ている! という民俗学的発見

「何を寝ぼけているんだ。沖縄=写真左=は四方八方、海だらけ。モンゴル=写真右=は面積が日本の4倍もあるのに海とは全く無縁。気候も人々の暮らしも180度違う。どこがどう似ているというのか?」と、首をひねる人が多いだろう。しかし! 治五郎はモンゴ…

女子スポーツ雑感

平昌五輪が近づいたからといって、騒ぎ立てる気はない。治五郎はウィンタースポーツにあまり関心がないのだ。しかしまあ、せっかくだから。(何がせっかくなんだ) 治五郎も男であるからには、一定の年齢以下の異性が若い肉体を躍動させる姿を見るのは決して…

宮沢章夫「考えない人」を味読する

知ってますか? 宮沢章夫(1956年生まれ)。 治五郎は残念なことに、演劇というものに疎い。かつて岸田國士戯曲賞を受賞した劇作家・演出家だと聞いても、どのくらい偉い人なんだかよく分からない。 ただ、文章の面白さは「牛への道」「わからなくなってきま…

キミは、この三つをどのように区別するか

11歳下の実妹が、ちょっと面倒な病気で入退院を繰り返しているので時々、見舞いに行く。病室に泰西名画=写真左=をプリントしたビニールファイルがあった。「おっ、カラヴァッジョだな」と言ったのは知識の浅い兄の虚栄であって、16世紀だか17世紀だかのイ…

文化の日、早朝に届いた支援物資

先月のサンド会に列席した「葬送研究家」の河内女から「金曜日の朝、届け物がある」という連絡があった。8時というから、お迎えしようと7時40分にドアを開けると、すでに置いてある。 「客が多い時に、あれば便利」と先日話題に出た折り畳み式の補助テーブ…

〝快適中毒〟の行き着く先は

治五郎が最初に言い出したと主張する自信はないが、「健康病」という言葉がある。人生で何よりも大事なのは「健康」だ、という信念が高じた人が発症する。 健康雑誌やサプリメントを買い漁り、健康にいいと聞けば試さずにいられない。健康に悪いと言われる行…

四股名論

大相撲九州場所(11月12日初日)の番付が発表された。先場所が終わった時点で上位の顔ぶれは予想できるので、特に目新しい内容ではない。(相撲に興味のない人は、プロ野球でも見てて下さい。いま日本シリーズやってますから。まあ、今年はソフトバンクの優…

犬型の人間が猫型になっていく経緯

〽 犬は喜び 庭駈けまわり、猫は炬燵で 丸くなる。 これは、犬=写真左=と猫=写真右=の性向を7・7・7・5のリズムで見事に表現した都都逸(じゃなかった、明治時代の文部省唱歌「雪」の一節)である。 治五郎は本来、犬も猫も嫌いではない。牛や馬、羊…

美人ではないと判定された女は、どうなるか?

即答します。どうにもなりません。(絶望的だという意味ではなく、逆に「必ずどうにかなるものだ」という意味です) <自分が美人だと気づいていない美人はいないか?>という記事をアップしたのは3日前。ブログの「アクセス解析」によると、この日だけアク…

牛と人間との間に横たわるもの

初めてモンゴルの草原でテント生活を始めた日のこと。トイレがないから、取材グループと運転手、通訳ら総がかりで深い穴を掘っていると治五郎の腹具合が「待ったなし」の状態に陥った。360度、見渡す限りの草原で人目を遮るものは何もない。 数メートル先に…

東京都内で富士山に登った

名山というものは登ったりするものではなく、遠くから仰ぎ見てその姿を愛でるべきものである。治五郎は昔から、そういう穏健な思想を抱いている。 日本人だから富士山=写真左=が嫌いなわけはないが、何合目からにしろ登頂してみようという意欲も体力も、と…

自分が美人だと気づいていない美人はいないか?

即答します。そういう人は、いません。 昔、テレビが普及する前までは、全国各地に「北千住小町」とか「南三陸小町」とか呼ばれる地域限定の美人がいて、争奪戦に敗れた男たちを泣かせた末に豪農のドラ息子に嫁ぎ、平凡な家庭生活を送ったり不幸のどん底に落…

モンゴル語知らずのモンゴル語講座

日本に住む夫婦の国籍が違うと、どういうことが起きるか。いろ~んなことが起きうるのだが、まず、会話能力の格差が拡大の一途をたどるという現象が生じる。 治五郎の場合に即して考察を進めてみよう。ワシ(日本人)は、過去26年間にモンゴル=写真=へは7…

夜が長くなる季節は、どちらかと言えば苦手

「え? どうして。治五郎はんは昔から夜行性で、夜は長い方がいいのでは?」 「いや、そういうもんとは、ちゃいまんねん」 1年というものを区分する境目が幾つかあって、それには「夏至」と「冬至」も含まれる。夏至を過ぎると1日ごとに夜が長くなり、冬至…

「ブレーキとアクセルを踏み間違えたかもしれないが、よく覚えていない」

先日、吉祥寺で車が暴走して7人だかに怪我を負わせた容疑者の供述である。85歳の弁護士だという。(写真は、単なるイメージ。他意はありません) 死者が出なかったのは幸いだと思うが、この際、事故を起こした老人(及び同年代の人々)に、少し酷だとは思う…

「歩きスマホ」の源流に関する一考察

二宮金次郎(尊徳)像=写真=である。日本全国の小学校で、今もよく見かける。昭和初期から戦後にかけて、彼は「勤勉」を象徴する道徳教育上の超売れっ子だった。 よ~く見てごらんなさい。何か連想が働くでしょう。 この姿は、平成時代末期(天皇の余命に…

わが街にないもの

治五郎の隠居所は、荒川区西尾久3丁目にある。JR・私鉄・地下鉄の駅は遠いから、「老体には不便で厳しい環境だな」と思うだろう。ところがドッコイ。 部屋を出ると目の前が都営バスの停留所で、東京駅(丸の内北口)まで乗り換えなしで行ける。引っ越して…

レンコンは、どこが旨いか?

「それはね、『穴』です。想像してみなさい。もしも蓮根=写真左=に穴があいていなかったら、あんなもん、輪切りにして食ったって旨くもなんともない」 治五郎が知る限り、こういうことを言った人は我が「百鬼園」こと内田百閒先生が最初である。(なんとい…

軽い機敏な仔猫何匹いるか

トマトと新聞紙(しんぶんし)の共通点は何か? そう、上から読んでも下から読んでも同じという「回文」になっていることだ。小学生の子供がいる人は、作らせてみるといい。「ダンスが済んだ」や「マカオのおかま」ぐらいは、たちどころに作ってみせるだろう…