まだまだ寒いうちには入らない

日本全国が寒波に見舞われて北海道では連日、TVリポーターが濡れタオルを振り回して「あ、凍りました!」と驚いてみせている。が、それはまだ甘い。 治五郎も、実はまだ厳冬期のモンゴルへは行ったことがない(今後も行く機会はなさそうな気がする)。が、…

後輩記者の活躍を寿ぐ

©手塚治虫 おととい(9日付)の読売新聞朝刊は、元文化部記者の古老・治五郎にとって少なからず感慨深いものがあった。まず、ロングラン「時代の証言者」欄が取り上げた「森は海の恋人 畠山重篤」が、36回目をもって無事に大団円を迎えたこと。筆者の鵜飼哲…

酒と泪と雄と雌

「雌雄(しゆう)を決する」とか「雌雄を争う」とか言う。 【雌雄】㊀〔動物の〕めすと おす。「ひなのーを鑑別する/ーを決する〔=優劣を決める〕/ー〔=勝ち負け〕を争う/誰(タレ)か烏(カラス)のーを知らんや〔=互いに似ていて、その区別がなかなか分…

小林秀雄と田河水泡

次の文章の誤りを正しなさい。(高校受験レベル) <妻が愛読し始めたもんだから影響を受け、かねて「批評の神様」呼ばわりされてきた小林秀雄(1902~83)=写真=を読み直している。これが滅法、面白いんだ。> もちろん、誤りは「―呼ばわり」にある。 【…

治五郎シェフの小さな悩み

その辺の奥さんは、どう解決しているのでしょうか? そう、パセリ=左=とレモン=右=の問題です。(逃げないで、どうか一緒に考えてみて下さい) 例えば「今夜はポークソテーにしよう!」と一大決心したとしましょう(溶き卵を使ってポークピカタにしても…

「ぞっとする」のか「ぞっとしない」のか

こんな文章があったとしよう。 <先日いわゆる「あおり運転」=写真=に遭って、ぞっとした。こんな危険行為が事実上、野放しになっている。この現実は、ぞっとしない。> ヘンじゃないか? ぞっとするのか、ぞっとしないのか。どっちか一つににしてほしい!…

浅野内匠頭は心神耗弱状態だったのか?

滋賀県彦根市の交番=写真①=で昨年4月、上司の巡査部長(当時41歳)を射殺したとして殺人罪と銃刀法違反(発射、加重所持)に問われた元巡査(20)(当時19歳、懲戒免職)の裁判員裁判が終盤に差し掛かっている。 検察側と弁護側の主張を総合すると、大体…

日本の「元号」は今後、どうなっていくか

実は、もう決まっているらしい。「平成」の次の元号。それを記した1枚の紙が首相官邸だか宮内庁だかの奥深く、厳重な警備のもとで金庫に保存されているのだという、まことしやかな噂も流布している。 お断りしておくが、治五郎は「元号不要」論者である。若…

治五郎親方の大相撲初場所「総評」ならぬ「雑感」

待ちに待った(ではなく、もう来てしまった)千秋楽。午前中からネット中継で観戦していたら、2時過ぎに電話が鳴った。若い女の声だ。 「ナンタラカンタラ(給湯設備会社)の鈴木と申します。今やっている工事に手間取っているので、伺えるのは3時ごろにな…

川の水を汲んできて体を拭く生活

風呂もシャワーもない環境で肉体の清潔を維持するにはどうするか? 任せなさい。近くの川=写真=へ行って水を汲んでくる。大きなヤカン(金属の洗面器でも可)で湯を沸かして適当な温度に薄め、体を拭くのである。川の水が凍っている場合は、割った氷を持ち…

こいつァ春から縁起が悪い

① ② ③ ④ 大相撲初場所の話だ。 初日から3連敗した横綱・稀勢の里が引退を余儀なくされたのも、今は昔。先週の出来事とは思えないほど遠い思い出となった。横綱・鶴竜、大関・栃ノ心も相次いで休場。残りの2大関は勝ち越すのも難しそうで、また白鵬 の独走…

ものごとは鵜呑みにすべからず

【鵜呑み】〔鵜が魚を丸呑みにすることから〕食物の丸呑みや、人の言葉の真偽などをよく考えず、そのまま受け入れる意などを表わす。「―にする」 治五郎が愚考するに、SNS時代に頻発しているネット「炎上」事件の多くは「鵜呑み」に起因する。書く側が、…

〽 立ち去る者だけが美しい

中島みゆき「わかれうた」の一節である。「恋の終わりは いつもいつも」に続く歌詞であるからには、きっと「死」や「引退」ではなく「失恋」がテーマだろう。みゆき姐さんが最も得意とする「フラれ女の嘆き節」だ。 が、立ち去った人こそが美しく感じられる…

どれが誰だか分からない

もう、いちいち絵解き(写真説明)は付けませんよ。 治五郎が若い頃は、カタカナの付く芸名は限られていた。フランク永井とかフランキー堺とかカルーセル麻紀とか。お~、懐かしい。彼(彼女?)は今どうしてるかな。 カタカナ混じりの芸名はアントニオ猪木…

爺さんたちの井戸端会議

【井戸】〔「と」は所の意〕底流する地下水を汲み上げて生活に利用する設備。 【井戸端】井戸のまわり。 ―かいぎ【ー会議】共同井戸のまわりに集まった主婦が、水汲みや洗濯などをしながらする世間話。 すみません、新解さん。江戸・明治時代じゃないんだか…

やはり一日二食以上は体に合わない

実を言うと20代後半から50代の終わりまで、一日三食という生活はほとんど経験していない。現役記者時代の平均的な一日を振り返ってみよう。 昼前を目標に出勤するだろう(出勤も何も、記者クラブや会社のソファで目を覚ますことが多かった)。同僚との付き合…

平成「駆け込み」組(続き)

モンゴルの遊牧民=写真①=のイチンノロブという子は、日本の高校(相撲部が名門)に留学したら「お前の生まれた年はヘイセイ5年だ」と教えられた。のちに与えられた四股名は、本名を少し加工した「逸ノ城」。 もっと前、ウランバートルから来日したダワー…

平成「駆け込み」組

(写真には何の意味もありません。今夜これから作って食べようとしている「白菜と豚バラ肉の重ね蒸し」) 治五郎は「元号」というものに、かなり冷淡(無関心)な方だと思う。西暦以外の数字を覚えなければならないのは、在日外国人にとっては迷惑に違いない…

「無限」の概念

うむ、少し難しい話を始めたな治五郎は。 【無限】その物事の数量・程度などについて、限度があると認めることが出来ない▵様子(こと)。「―の空間 / ーの可能性」↔有限 無限なものの具体例を尋ねられたら、ある人は「宇宙」と答え、ある人は「人間の欲」と…

外国人と一緒に時代劇を見ると疲れます

新作のテレビドラマなら問題はないのだ。登場人物が全員、和服を着て(男は)ちょんまげを結って刀を差している以外、言葉も感覚も現代と大差ない。 厄介なのは、一応ちゃんとした時代考証に基づいて作られた数十年前の映画。「オールキャスト」などと呼ばれ…

そして祖父になる

「断捨離」が一種のブームになるより、ずっと前から断・捨・離を実行してきたのが治五郎だ。「生前葬」という名の宴会を池袋で催して「来年から年賀状やめます」と宣言したのが1997年。計算が合っていれば44歳の時のことだ。 2013年に定年退職した後、治五郎…

去年今年 貫く棒は どこ行った

<去年今年(こぞことし)貫く棒の如(ごと)きもの> 俳人・高浜虚子(1874~1959)=写真=が76歳だかで作った有名な句だ。詩人の故・大岡信は、次のように講釈している。(この場合の「講釈」に悪い意味はない) <去年今年は、昨日が去年で今日は今年と…

もしも高倉健がプレゼンをやったら

ダメでしょう、それは。 「不器用な男じゃけん、うまく言えんとですが・・・」そこで急に笑顔に転じ、身振り手振りを交えながら、立て板に水のような英語で「今回、わが社が開発した商品は世界のどこに出しても恥ずかしくない傑作でございまして」 やはり、…

むかし愛読したはずの作品を読み直すと・・・

・・・改めて感心させられる反面、ガッカリすることもある。 毎年、今の季節のテレビは(NHKを含め)各局、BKタレントが総出でBK番組に出ているので、どれも見る気にならない。YB(やぼ=野暮)を承知の上で、BKを漢字で表記するならBは馬、Kは…

拘置所の居心地を想像するに・・・

・・・そう悪くないのではないだろうか⁈ 治五郎は若い頃、小菅(葛飾区)の東京拘置所に何度か行ったことがある。自分が拘置されたのではなく 政治家や有名人が逮捕された時、その人の身柄が当局の発表通り、確かに拘置所内に入ったかどうかを目で確認するの…

クジラを食いたい世代の罪

商業捕鯨の再開に向け、日本政府が国際捕鯨委員会(IWC)から脱退する方針を固めた。過半を占める反捕鯨国が反発を強めているが、ある年齢から上の日本人としては、学校給食で馴染んだ鯨肉の味が食卓に戻るという期待をどうすることもできない。 あれは刺…

わかるかなぁ、わかんねぇだろうなぁ

「俺がむかし夕焼けだった頃、弟は小焼けだった・・・」 かつて松鶴家千とせ(しょかくや・ちとせ)=写真=という、漫談で一世を風靡した芸人がいた。治五郎は名前もよく知らなかったが、あのナンセンスな芸風は忘れがたい。生きていたら(生きているとも)…

もしも雄弁な大関が、横綱昇進伝達式に臨んだら

「慎んでお受け致します。申すまでもありませんが、私は土俵の神様によって与えられた横綱という地位がどのようなものであるか、百も承知しております。その地位を汚すことのないよう切磋琢磨、不撓不屈、不惜身命の覚悟をもって、ひたすら相撲道に邁進する…

「時代の証言者」畠山重篤

読売新聞のロングラン企画に「時代の証言者」というのがある。長年、いろんな分野で活躍してきた著名人(従って多くは高齢)に長時間のインタビューを行い、その人の人生を通して浮かび上がる「時代」を考えるというヘビー級の連載だ。 治五郎が担当したこと…

御社・弊社・拙者

<読者のみなさまへ 本紙購読料改定のお願い>という一面社告が、12日の読売新聞朝刊に載った。 <読売新聞社は1月1日から、朝夕刊セットの月ぎめ購読料を現在の4037円(消費税込み)から363円引き上げ、4400円(同)に改定いたします。> 「う…