大相撲の周辺

f:id:yanakaan:20170718133316j:plain

 2横綱大関が休場しているのは寂しい限りだが、今年の名古屋場所も後半を迎えて土俵が熱気を帯びてきた。

なんでも最近は「スー女」とかいうのが話題になっていて、新明解国語辞典風に定義すれば「相撲(特に大相撲)の知識が豊富で熱烈な女性ファン。概して若い」ということになろうか。下線部分は何歳から何歳までと特定できないが、例えば「あたしゃ双葉山が好きだったねえ。様子のいい男でさあ、69連勝した時なんかアンタ……あっ、フガフガ(入れ歯が外れた)」というような人は、スー女の範疇に入らないようだ。

ワシもどちらかと言えばもうフガフガの口だが、大相撲は好きなので場所中は幕下の取り組みから熱中して見る。ただし動体視力が衰えた(というか昔から弱い)ので、「今の決まり手は?」と聞かれても答えられない。どうでもいいような知識ばかりが増えるのだ。

例えば、妙な存在感が漂う呼出・大吉=写真=は、力士になりたかったのだが身長が足りず、それでも相撲の世界を諦めきれなくて呼出になった。前頭筆頭の正代(しょうだい=名字)は祖母の名前が正代(まさよ)で正代正代(しょうだい・まさよ)さんである。新大関の高安と関脇・御嶽海の共通点は何かというと、どちらも母親がフィリピン出身だということ。

だからどうしたの? と問われれば、黙ってうつむくしかないわけですが。