「私がやったことに間違いありません」

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国語の問題を一つ。(対象は中3~高1ぐらいかな)

「私がやったことに間違いありません」は、2通りの意味に解釈することが可能です。その違いが分かるよう、2種類の文章に言い換えなさい。

(正解例)・・・A.「それは私がやりました。間違いありません。」 B.「私は慎重な性格なので、間違いは犯しません。」

Bの場合は「私のやったことに間違いありません」と助詞を補うべきだろう。

で、治五郎先生は何を言いたいのか? 取り調べ室の写真(韓国のドラマより)があるから見当がつくだろうと思うが今宵、やり玉に挙げたいのはAの方だ。

TVニュースで、逮捕された被疑者(否認・黙秘を除く)は、判で押したように「私がやったことに間違いありません」と言う(言ったとされる)。ホンマかいな。

「間違いありません」なんて、そんなに上品で育ちのよさそうな犯罪者は、あまりおらんのとちゃうか? 仮に男の名を(不本意ながら)治五郎だとしよう。

刑事「じゃ認めるんだな?」治五郎「るっせーな。ああ、やったよ! やったと言やいいんだろ?」

これが実態だと思うんだが、なぜかニュースでは「私がやったことに間違いありません」となる。

刑事が作成して被疑者に捺印させた型通りの供述調書(の一部)を記者会見で読み上げる警察も警察だが、それをそのまま放送するマスコミもマスコミだと思う。

明日も明後日も、逮捕されて容疑を認めた人は「私がやったことに間違いありません」と言い続けるんだろう。(この予想はたぶん、間違いありません)