糖尿病の初級者になら相談に乗れます

f:id:yanakaan:20170822143543j:plain

治五郎は、どこに出しても恥ずかしくないレッキとした糖尿病患者である。治療歴は、かれこれ四半世紀にもなんなんとしている。(胸を張って言うことだろうか)

この病気の特徴は、よほど進行しない限りはほとんど自覚症状がないことと、他の病と違って誰も同情してくれない点にある。美食や運動不足の結果だから「贅沢病」=「自己責任」で片付ける世の中の冷たい視線にさらされているのが現実である。

実際には「生活習慣型」の糖尿病にも遺伝その他さまざまな要因があるようだが、非情な世間からは「自業自得だ、ざまあ見ろ」的な目で見られがち。

ワシの場合は、血糖の異常値が30代後半でバレたので薬を飲まされ続けてきた。いまだにインシュリン注射=写真=が必要な段階には立ち至っていない。病の進行状況を初級・中級・上級に区分すれば、中級の中ほどに位置するのではないかと思われる。

しかし、糖尿病は初級→中級→上級の一方通行で、いくら治療したからといって、その逆はありえない。いずれは合併症が命取りになるケースが非常に多く、血管が詰まりやすくなって心臓や脳がやられる可能性も高い。酒やタバコを続ける人は〝愚か者〟。上級者になると、そろそろ失明や片足切断ぐらいは覚悟しなければならなくなる。

治五郎が世話になった医者の中には「ナ、なに? あんた、酒もタバコも全然やめる気ないって?」と目を丸くして驚く人や「バカモン! そりゃ自殺行為だ」と目を三角にして怒る人もいたが・・・まあ、ワシの命はワシのもんじゃけんのう。