NHKテレビでワシが比較的よく見る番組

f:id:yanakaan:20170823093747j:plain

それは基本的に、ありません。(1年のうち大相撲が中継される90日間だけは別)

高齢者の中には一日中、朝から晩までNHK総合テレビをつけっ放しにしていて、民放は全く見ないという人が多い、と仄聞する。

「民放はCMが多くて、うるさい」「受信料を払わされている以上、見なきゃモトが取れない」「どこかに置いたリモコンがどうしても見つからない」等々、それぞれに理由があるものと推察される。超の付くような高齢者になると「なに、見なくても国のお咎めはないのか。国民の義務だとばかり思っていた」という人も。(いないか)

治五郎は10年も20年も前から、朝ドラも大河ドラマ紅白歌合戦も見ていない。皆が見るならワシはやめとこうという性格もあるし、連続ドラマは前回のストーリーを覚えていられなくなってきたという問題もある。「この俳優の顔は確か前回も見たぞ。誰の役だっけ?」と思ったら、それが毎回の主役=主人公だったということなどザラだ。

ワイドショーもお笑い番組も、NHKのはめったに見ない。なぜなんだろう?

ひとことで言うと「つまらないから」だが、もう少し掘り下げて考えれば、NHKとワシとの〝体質〟の違いに突き当たる。「予定調和」というものが好きか、嫌いか。

NHK(日本放送協会)はそれが大好きで、ワシの好きな「ハプニング」や「イレギュラー」を極度に嫌っているように思える。街頭からの生中継などでも、あらかじめ誰が何を言うかがキッチリ決められていて、予行演習が行われるに相違ない。

ヘンなオジサンが画面に映ったり、お笑い芸人が不規則発言をしたりしないよう「台本通り」を死守している。そこんところが、つまらない。台本にこだわらないのは「鶴瓶の家族に乾杯」(月曜夜)ぐらいだが、これはナマではなく録画だから、都合の悪い部分は後でいくらでもカットできる。(治五郎も結構、NHKを見てるじゃないか)

「予定調和」主義が最も発揮されるのが、日曜昼の「のど自慢」だ。出場者は予選で決まるが、本選進出の基準は「歌のうまさ」よりも「顔触れのバランス」。鐘をたくさん鳴らせる実力者、超高齢者、格好やパフォーマンスが派手な若者、ちょっとしたエピソードの持ち主など、どれが何パーセントという枠が決まっているらしい。

たまに打ち合わせ内容を忘れ、司会者が助け舟を出してもまだ思い出せない高齢者もいる(そこだけはナマっぽくて面白いといえば面白い)。小田切千アナウンサーの名は伏せるが(伏せてないよ)、これまた演出されたチャラチャラ司会を見ていると、なんだか空しくなってきてチャンネルを替えずにいられない治五郎なのであった。  

 てなわけで、やや視聴率の高いNHK番組があるとしても、ワシはその視聴率に貢献も関与もしていない。比較的よく見る時間帯は、草木も眠る丑三つ時――。

延々と、日本の山々とか世界の街角とか、昭和のSL(蒸気機関車)=写真=などの映像を流していますね。地味~なBGM以外はナレーションなどもない。あれは眠り薬と同じ効果があるので、酒が飲み足りなくて寝苦しい明け方などにワシは〝愛用〟しております。視聴率が低すぎるからといってNHKさん、やめないで下さい。