「ハレンチ男」の出現率に関する一考察

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もう誰も見たくはないのに毎日毎日、国民がテレビのニュースで見なければならないのが、官公庁や大企業トップの「謝罪会見」=写真=である。

「一切の責任は、私ひとりにあります。もう今夜中に首を吊って死にますから」という人など、もちろん一人もいない。腹の中では(話をしたこともない部下という名の馬鹿のために、なんで俺がマスコミの前で頭を下げ、全国に頭頂部のハゲ具合までさらさなきゃならんのか?)と憤っているに違いない。(悔しそうな顔を見れば分かる)

「同じ過ちを2度と繰り返さないよう・・・」というのが常套句で、まあ、そう言っておくのが最も無難だろうが、同じ過ちが繰り返されなかった例があるだろうか?

彼らは、帰宅したら家族に何と言うんだろう。「どうだ、パパの会見はカッコよかったか?」と言うのは本物のバカで、優秀な子供の顔を見て(お前、明日からは学校でイジメに遭うだろうなあ)と恐れ戦くのが、まともな父親なのではないかと思う。

写真のお父さんたちの場合、部下が何の罪を犯したかというと(空想だが)殺人などではなく、いわゆる破廉恥罪(痴漢や盗撮の類)。どうも、この種の犯罪者の「出現率」は教育環境うんぬんの問題では片付けられないような気がする。

一般企業といわず自営業といわず、どんな職業にも必ず「変なオジサン」は一定の割合で出現する。教師、警察官、検事、医師、弁護士、マスコミ関係。それを裁く立場にある判事だって例外ではない。これは「難病」みたいなもので、何千人かに一人はどうしても〝発症〟するものなんじゃあるまいか。

他人事だと思ってちゃいけないよ、そこのオッサン。人間だれしも「魔が差す」ということがあるし、ワシなんかも実は記憶をなくしているだけで、間違ったことは何もしていないと言い切る自信はない。あらま、どうしましょ(尾木ママ風)。