葬式と墓のことなら、この人に聞け!

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小谷みどりさん=写真=。第一生命経済研究所の主任研究員である。

初めて取材で知り合ったのは、治五郎が「生前葬」という名の酔狂な宴会を催して間もない頃だから、かれこれ20年前ということになる。

岩波書店から「変わるお葬式、消えるお墓」という本を出していて、当時は「若いのに変わった女性がいるもんだ」と思ったが、こっちもかなり変わっているからかミョ~に波長が合い、何年かに1度は会って飲むようになった。

彼女の研究テーマには、ワシが見込んだ通りの先見性があった(自慢してる)。今や、この問題では右に出る者がなく(左に出る者も)、テレビ出演や講演で多忙な身だ。

最近、岩波新書「<ひとり死>時代のお葬式とお墓」を出版し、ワシにも1冊送ってくれたので、さっそく拝読した。う~む、20年の間に現代日本はこういうことになってきているのか! と目から鱗が落ちるような情報が詰まっている。

どういうものか、ワシの知り合いには40代、50代で未婚・非婚の女性が多い(30代も60代も)。彼女らにとって、これは必読の1冊となるだろう。

「ひとり死」という言葉も、大変よろしい。「孤独死」には救いがないが、誰しも死ぬ時は一人なのであるから、「ひとり死」には〝明るい諦観〟とでも言うべき味がある。いずれは定着して新明解国語辞典にも載るようになるのではないだろうか。

みどりちゃん(とワシゃ呼んどる)は超多忙なので土曜も日曜もないのではないかと心配されるが、ご本人からは「10月のサンド会に参加希望」と連絡があった。そこの旦那もオバチャンも、定評のある講演内容をタダで聞けるチャンスでっせ。