横綱〝土竜〟の休場を責めないで下さい

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明日から大相撲の秋場所だが、4横綱のうち3人が休場するという異例の事態である。理由は3人とも、ケガが完治しないこと。「横綱のくせに根性が据わってない」「気合いだ、気合いだ、気合いだ!」と叫びたがる向きもあろうが、まあまあまあ。

横綱大関の違いは何か? 一番上が横綱で次が大関、とは幼児でも答えられるだろうが、本当の違いは「横綱にはカド番がない」ということだ。

負け越したら即、引退。だから序盤で3敗でもしようものなら、口実は何でもいいから診断書を提出して休場しなければならない。そうすれば、とりあえず来場所には出直せる。今場所、一人だけ出場する日馬富士が心配だ(彼だって満身創痍なのに)。

鶴竜(名は力三郎)関=写真=の休場は、3場所連続となる。白鵬のような圧倒的実力も、稀勢の里ほどの期待度・注目度もないが(ゴメンね)、あまたいる外国人力士の中で、この横綱ほど自然な日本語を身につけた人はいないと思う。

本名はAHANД(ANAND)。アナンダと呼ばれているが、Д=Dは子音だから正確にはダでもドでもない。アナンダにはどんな意味があるかというと、それはモンゴル人もよく知らないらしい(あ、なんだ)。

この写真は、平幕力士に金星を配給してしまった後に髷を結い直してもらっているところ。何かの小動物に似ていると思いませんか? そう、モグラ(土竜)です。不用意に穴から出て来たもんだから、太陽が眩しくてたまらい様子だ。

ワシはかねて、しこ名は「鶴竜」より「土竜」の方がいいと提言してきた(誰に)。ともあれ、11月の九州場所には進退がかかる。体を治して頑張れ土竜。