ご近所の生活音にも歴史と変遷がある

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天理教の「おつとめ」・・・毎朝8時と毎夕7時、太鼓のリズミカルな音が聞こえてくる。「だんだんよく鳴る」のは「法華の太鼓」だが、天理の太鼓も負けてはいない。

宗教団体に対する世間の声は、毀誉褒貶さまざま。治五郎はその昔、初めて奈良県天理市へ行った時に、駅前で「陽気暮らしの天理教」と染め抜かれた黒い法被姿の信者らがセッセと清掃奉仕しているのを目撃して以来、悪い印象は持っていない。

惜しむらくは天理の太鼓、5~6分で終わるので「クライマックス」には達していないようだ。もう少し聞いていたい気もするんだが・・・あまり褒めると、近所だけに「入信の勧め」に来られかねないから、やめとこう。

❷その並びにある3階建ての一戸建てから聞こえてくるピアノ=写真=の音・・・うるさい、と感じたことは一度もない。〝深窓の令嬢〟が弾いていても、おかしくはない。

小学生や中学生だとすると相当うまいが、もしもプロのピアニストだとすれば、ちょっとアレかなと思う。(技術的なことをとやかく言う資格なんかワシにはないけどサ)

地蔵寺の鐘の音・・・約5カ月前、ワシが荒川区民になった頃は朝夕、ゴオ~~ンという寺の鐘が聞こえていた。余韻嫋嫋。歩1分半の所にある真言宗の寺である。

笠智衆みたいな風貌の高僧が突いているのか、それとも佐藤蛾次郎みたいに何か弱点のある寺男の仕事なのか」。近所だから、目で確かめに行ったわけです。

半分、予想はしていましたがガッカリしました。時間になると、鐘を突く棒が機械によって引っ張られ、それが放たれることによって音を発するのです。(録音したものを拡声器で流しているのではないことに、むしろ安堵させられた)

その音がだよ、いつの間にか全く聞こえなくなった。とうとうワシは耳にも大きな障害が生じ始めたか、と思ったら、そうではないらしい。鐘そのものが鳴らないのだ。

機械の故障なのか、あるいは近隣住民のクレームがあったからなのか。幼い子供の声がうるさいからと、保育所の新設にも反対運動が起きるご時世だ。それもありうる。 

地蔵寺の鐘は、どうして鳴らなくなったのか? ワシも元新聞記者であるからには死ぬまでに一度(大げさか)取材して真相を解明しないわけにいくまい。