イギリスのドラマは概してレベルが高い
と言っても、他の国のドラマと見比べているわけではないので、ロシアやドイツやエジプトやブラジルのドラマが概して低レベルかと言えば、そんなことは分からぬ。
ただ、「名探偵ポワロ」=写真左=にしても「シャーロック・ホームズの冒険」=写真右=にしても「刑事フォイル」=写真下=にしても、治五郎は気に入っている。見た後で「なんだ、つまらん」と思わされたことが一度もない。
主演男優のうまさもあるし、ラストシーンの「落ち」に英国人独特のユーモアとエスプリ(これはフランス語だが)が漂っているので「さすがは元『大英帝国』と、シャッポ(これも仏語)を脱がざるを得ないのだ。(フランスのドラマはどげんネ?)
上記の英国ドラマは、いずれも賞味期限を過ぎてはいないが、最初の放送からは相当な時間が経っている。それが今でも見られるというのは歓迎すべきことであろう。
記憶力がワシの次元になると、ドラマの終盤になって「あれ? これは前にも一度見たことがあるぞ」と気づくことが多いが、それで損をしたと感じることはない。グリコのキャラメルじゃないが「一粒で二度おいしい」のだ。
〽としをとるのはステキなことです そうじゃないですか
忘れっぽいのはステキなことです そうじゃないですか
中島みゆきが〝老婆〟を歌った名曲「傾斜」(1982年)が耳に蘇るのである。