四股名論

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大相撲九州場所(11月12日初日)の番付が発表された。先場所が終わった時点で上位の顔ぶれは予想できるので、特に目新しい内容ではない。(相撲に興味のない人は、プロ野球でも見てて下さい。いま日本シリーズやってますから。まあ、今年はソフトバンクの優勝でほぼ決まりみたいだが)

相撲中継で治五郎が見逃さないよう心掛けているのは、土俵入り=写真=だ。場内放送は若手の行司が当番制で担当しているようである。「先導は、木村銀治郎」「続いて、宇良。大阪府出身、木瀬部屋・・・」という風にアナウンスは進む。

あれを、耳で聞く前に頭の中でそらんじるのである。一人ひとりの間隔が短すぎず長すぎず、衰えゆく頭脳のトレーニングにはちょうどいい。

四股名」というのは借字で、正しくは「醜名」と書く。新解さんは、例として双葉山大鵬北の湖を挙げている(惜しむらくは、少~し古い)。

千代〇〇といえば九重部屋、〇風といえば尾車部屋、貴〇〇といえば貴乃花部屋というように、所属する部屋が分かるケースも多いが、高安や遠藤のように本名で通している頑固なタイプもいる(それはそれで問題ナッシング)。

力士の名を聞いただけで師匠の現役時代の四股名と顔、得意技などがパッと浮かぶようになれば、スー男(相撲好き男子)も初級から中級に差し掛かったと言えよう。

式秀部屋(師匠は元前頭の北桜)はユニークな四股名の力士が多いので有名だが、あまり凝るのもいかがなものか。爆羅騎(ばらき)、冨蘭志壽(ふらんしす)、宇瑠虎(うるとら)、大当利(おおあたり)・・・いい加減にせんかい。

ワシが気に入っている四股名は、錦戸部屋の「極芯道」。なにしろ「芯の通った極道」だもんね。まだ21歳だが、幕下の上位に上がってきた。九州場所ではキッチリ落とし前を付けてくれそうだ。