力士は、とにかく大怪我をしないことだ

 

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九州場所が始まるので、どうしても大相撲の話題になります。(興味がない人はどこかの山に登るか、部屋でジャズでも聴いてて下さい)

写真左から ❶宇良 ❷鶴竜 ❸照の富士 ❹阿武咲(おうのしょう)

❶と❷は怪我が回復せず、九州は休場(まあ全休だろう)となる。ウラ技で大人気の❶は、幕尻だから来年の初場所では十両に落ちるのが必至。横綱の❷は、大関だったらもう平幕に落ちているくらいの休場続きだが、横綱だから陥落はない。あとは優勝か準優勝する以外、引退しかなくて初場所に進退を賭ける。生真面目で「考える人」らしいので(「考えない人」だったら楽なのに)相当、思い詰めている節があって心配だ。

❸は横綱の期待がかかっていたが、これも膝の故障が長引いて関脇に陥落した。琴奨菊がそうだったように、大関復帰は容易ではない。彼のようなX脚の巨漢は、O脚(蟹股)の白鵬などに比べて怪我をしやすく、回復しにくいという難点があるようだ。

新小結の❹が、今場所の注目度ナンバーワン。治五郎にとっては同郷(津軽)出身のホープで、高校を中退して上京する時の心細そうな表情なども(テレビで)見ているから、(おお、ご立派にならはって)と肩入れしないではいられない。

しかし新小結というのは連日、横綱大関・関脇が相手だから、滅多に勝てるものではない。師匠の阿武松(おうのまつ)親方は、かつて「益荒雄(ますらお)旋風」を巻き起こした人だけれども、そんなレアケースと比較されてもしようがない。まだ21歳。先を急ぐことはないだろう。(頑張るのはいいが、大怪我だけはするなよ阿武咲)