モンゴル人って、飲むと暴れるの?

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はい、暴れます。モンゴル人の全部が必ず、というわけではありませんが。

横綱日馬富士=写真左=が、とうとうやっちゃった。巡業中の鳥取で先月下旬、モンゴル人力士同士の飲み会で平幕の貴ノ岩=写真右=をボコボコにしてしまったのだ(ボコボコと言えば、二人とも顔の表面にデコボコの多いアバタ系だが)。「一寸先は闇」という警句は政界の専門用語ではない。酒が昔から「気🔴い水」とも呼ばれていることについて、この横綱は経験と自覚、用心が足りなかったようだ。

彼は酔ってキレると危ない、という噂は耳にしていたので心配していたのだけれども、今回は本場所中(序盤)の発覚というタイミングの悪さもあって、特ダネで一面トップを飾ったスポーツ紙を除いて誰もがガックリ来ている。

恐らく引退ということになるだろうし、発覚まで時間がかかりすぎたこともあって両者の親方や日本相撲協会の幹部にも災いは及ぶだろう。発覚(いや八角)理事長も、千秋楽の挨拶を今から何種類か考えておかなければならない。

事件の事実関係については、もう警察の捜査が進んでいるところなので治五郎なんぞが口を差し挟むべきことではない。ただ相撲とモンゴルが好きな変人として、ここでは生半可な知識をちょっと開陳しておこうと思う。

日馬富士の本名はビャンバドルジ、貴ノ岩はバーサンドルジという。どちらも語源はチベットにあって、意味を問われれば本人たちも説明できないのではないだろうか。

ビャンバは「土曜日」、バーサンは「金曜日」。共通のドルジは何かといえば少し難しいが、まあ日本なら「太郎次郎の郎」にあたると思えばいい。モンゴルでは非常に多く、そういえば問題児で鳴った元横綱朝青龍も本名はダグワドルジである。

今は何十年前のカレンダーでも検索できるから調べてみると、日馬富士が生まれた日は確かに土曜日。名付けた親の気持ちとしては、土曜日に生まれた息子の将来に期待を込めたのだろう。一方、貴ノ岩の生まれた日は、金曜日(バーサン)ではなく月曜日。つまり名前と曜日の関係は、相当いい加減であると思って差し支えないようだ。

貴ノ岩について「27歳にしては老け顔に違いないが、これはバーサンじゃなくてジーサンだろう」と異を唱える人もいよう。ワシが知りますかいな、そんなこと!