サンド会始末記

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風になびく富士の煙の空に消えて ゆくへもしらぬわが思ひかな

治五郎の好きな西行法師が詠んだ一首である。富士山は休火山であるから最近は噴火していないが(最近って、いつの話だ)、年長けた治五郎の「行方も知らぬ我が思い」は募る一方だ。

昨夜のサンド会には(確か)7人が参加した。ホスト役の夫婦を加えると9人だ。顔ぶれはと言うと、①版画家②無職③イラストレータ―➃空手家⑤古書店主⑥イラストレーター⑦旅行作家⑧造形作家(シルバーアクセサリー)⑨翻訳家(妻)⑩無職(ワシ)

あれ? 計算が合わないな。ザシキワラシが紛れ込んだか。

そうか、初対面の➃と⑧が同一人物だった。こうして並べると美術関係が多いが、⑤は爺さんではなく若い女性だし、⑦は自転車で7年半かけて地球を一周した豪傑だ。

ビールは、瓶だとなんだか物騒な気がして缶に限定してもらったのだが、中には幻の焼酎「森伊蔵」=写真=を持ち込んだ人もいるから油断はできない。(高価なので、飲む前に割ったりしたら弁償できない)

幸い乱闘騒ぎは起こらず、騒々しいが極めて和やかな一夜になった(と思う)。

どこかに記録しておかないと来月の第三土曜日まで記憶を保てないので、参加者の名を記しておく(例によって、プライバシーは無視)。大野隆司、田中康博、加藤龍勇、江川慎一郎、隆本雅、須崎哲朗、石田ゆうすけ(裕輔)。

年たけてまた超ゆべしと思ひきや 命なりけり小夜の中山(西行

これは「命あっての物種」という治五郎庵主の感慨でもあります。