算数と私

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【九九】一から九までの自然数どうしを掛け合わせた積を系統的に覚える時の唱え方。例、三八(サンパ)二十四。[室町時代までは、「九九八十一、八九(ハック)七十二・・・の順に唱えた]

へぇ、そうなんですか? 室町時代までは? いや勉強になります、新解の旦那。

 

今を去る60年ほど前、1歳下の妹が「2+2は?」と聞くので「4」と答えた。「4+4は?」「8」。「8+8は?」「16」。「16+16は?」「32」。

(中略)「512+512は?」「1024」。「1024+1024は?」「2048」。万単位になっても即答するもんだから、親は「この息子は天才かも」と思ったらしいが、かつての「神童」が「ただの人」になるまで、あまり歳月は要しないのが世の常だ。

小学校に上がって九九の表=写真=を暗記する頃までは順調だったのだが、間もなく転落が始まった。算数が数学になるともうお手上げで、中学以降も進学し続けることができたのは奇跡に近い。

サイン・コサイン・タンジェントなんていう言葉の響きは記憶にあるが、どういう意味だったかは、もう新海さんを引いても全く理解できない。

九九すらも怪しくなってきたのは、6×8=48歳ぐらいからだろうか。3×9=27や、5×5=25などは問題ないのだが、7×6、8×7あたりが「鬼門」である。

ややもすると両手の指を使おうとしている己に気づいて愕然とすることがある。(足の指まで動員せずに済んでいることを、以て多とすべきであろうか)