「プッツン」という言葉はどこへ消えたのか

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 【ふっつり】それまで続いてきた状態▵がそこで急に途絶える(を以後絶つことにする)様子。「ー顔をみせなくなった/酒をーやめた」

【ぷっつり】㊀「ぷつり」の強調表現。さらに強調して「ぶっつり」とも。㊁「ふっつり」の強調表現。「ー消息が絶えた」

【ぷつり】張られた状態のひも・ロープなどが急に切れる様子。「ー(と)糸が切れる」

【ぷつん】「ぷつり」の口頭語的表現。「糸がーと切れた/連絡がーと絶たれた」〔強調形は「ぷっつん」〕

 

やっと出てきた。新解さんも見出し語としては載せていない「ぷっつん」。1986年の流行語大賞に選ばれ、ゆかりの有名人としては片岡鶴太郎=写真左=や石原真理子=写真中=らがいる。

この二人に共通するのは、類まれな才能や容貌に恵まれながら、どこかに〝危うさ〟が感じられる点であろう。文学者では太宰治寺山修司が、近いと言えば近い。一歩間違えば、何をやらかすか分からないのである。

流行語の「プッツン」がフッツリと聞かれなくなって寂しい思いをしていた治五郎の前に、〝期待の星〟が現れた。さよう、貴乃花親方=写真右=に他ならない。

「相撲道」に入る前から慣れ親しんできたはずのマスコミに見せる最近の表情は、プッツンを絵に描いて見せているようで、見事というしかない。彼は今週以降、どうなってしまうのだろうか?

かてて加えて「白鵬問題」もある。

【糅てて加えて】すでに挙げた事柄だけでもかなりなものなのに、その上さらに(程度のはなはだしい)別の事柄が加わる様子。〔多く、よくない事が続いて起こる場合に用いられる〕「年金の支給額が減らされたと思ったら ー 税金まで払わされる始末だ」

 苦労人ですよね、新解さんは。治五郎も最近、やっと分かって参りました。

【苦労】困難な条件下で何かをやろうとして▵肉体的(精神的)に多くの労力を費やすこと。

【苦労人】多くの苦労を経験し、世の中の事や人情に通じている人。

 

新明解国語辞典は、調べるものではなく読むものである。読んで泣くものである。