2017年の漢字(治五郎版)

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 それは、おぼろ月=写真左=の「朧」です。

【朧】〔輪郭などが〕ぼんやりと かすんでいる様子。「月が―にかすむ/記憶がーになる」 【朧気】全体像はなんとなく分かるようだが、核心や細部は明確に把握出来ない様子。「-ながら理解出来る」

【朦朧】もやもやとしていて、▵正体(実体)がよくつかめない様子だ。「記憶がーとする/意識ー・酔眼ー〔=正体なく酔っている形容〕・ー〔相手次第で不当な料金を要求する〕タクシー」

へえ、「朦朧タクシー」は知らなかったなあ。

「明日から来年で、来年の干支は戌(犬)だ。そのくらいは知ってる。馬鹿にするな。ところで今年の干支は何だったっけ?」 そうなると記憶が朧なのである。朦朧としているから子・丑・寅・卯・・・と数え直すハメになる。 「あ、酉だったのか」

 

〽としをとるのはステキなことです そうじゃないですか

 忘れっぽいのはステキなことです そうじゃないですか

中島みゆき「傾斜」が耳の奥でBGMとして常に鳴り響く1年であった。明日以降、これに拍車がかかることは間違いない。