それで「2646」問題はどうなったのか

f:id:yanakaan:20180115210944j:plain

 う~ん、あまり語りたくないなあ。予備校の出席番号が2646(二浪しろ)だった現実に心の傷を受けつつも、4人部屋の寮=写真=に入って勉強生活に入った。

他の3人は、U:福井県出身、東大志望。O:茨城県出身、一橋大志望(ダメなら外語大)。F:福岡県出身、KO大ひとすじの3浪目。とても面白い1年間だった。

勉強というものは、こういう風にしなくては! と、UやOを見て思った。しかしワシときたら数学も理科も20点以上は望めないので、文系の科目でカバーするしかない。

小説を読んだ。新潮文庫山本周五郎シリーズを次々と刊行するもんだから、片っ端から読むしかない。そのうちに日本酒の味を知った。(人間、もうダメです)

UやOが、それとなく忠告してくれるんだが「べらぼうめ、山周を読みだしたら方程式なんか解いてられるかってんだ!」てなもんだ。

それが、どうしてワシだけ第一志望に合格したのか? ワタクシはいまだに納得がいかない。若かった彼らの顔を思い出すにつけ、忸怩たる思いに駆られるのです。