日本人の姓名は難しい

f:id:yanakaan:20180212225720j:plain f:id:yanakaan:20180212225806j:plain

「グーテンターク、治五郎サン。少シ教エテホシイコトガアリマス」

「なんだろう、ヘルマン」

「ドウシテ『よしはる』ガ『はぶ』デ、『ゆづる』ハ『はにゅう』ナノデスカ?」

「え?」 (ははあ、羽生善治=写真左=と羽生結弦=写真右=のことを言っているのか)

「将棋ト、すけーとデハ、同ジ漢字デモ読ミ方ヲ変エル必然性ガアルノデスカ?」

「いや、そういうわけじゃなくて・・・」

「デハ、一体ドノヨウナ論理ニ立脚シテ姓ノ読ミ方ガ異ナルノデスカ?」

「オー、ソンナコト、治五郎ニモ分カリマセーン」

ヘルマン青年は、ドイツ人であることとは関係ないと思うが妙に理屈っぽいのだ。

しかし彼の疑問ももっともであって、西洋人(というより、ほとんどすべての外国人)にとって、相手の名前を漢字で知っても正しく読めないことがある日本という国は不思議な気がするに違いない。渡部はワタベかワタナベか。茂木はモギかモテギか?

この問題は掘り下げると奥が深く、人名の読みを姓ではなく名にも拡大すると収拾がつかなくなる。いずれ取り組んでみたいが、今夜はヘルマンとの一幕でもう疲れた。