大根について考える

f:id:yanakaan:20180323193049j:plain

今夜は「風呂吹き大根」にしようと思い、買ってきた(いや買ってきてもらった)大根を輪切りにして皮をむいているところだ。(この料理は時間がかかる)

【風呂吹き】太いダイコンや大きなカブを厚く輪切りにして柔らかくゆで、ねりみそをかけた料理。

なぜ「風呂」が登場するのかは、いま一つ分からない。

【風呂】㊀入ってからだを洗う湯(をわかす湯ぶね)。㊁「ふろ場・ふろ屋」の略。㊂漆器を入れてかわかす箱。

やはりピンと来ない。なぜ「風呂」+「吹き」なのか。新解さんには次の版で、この疑問をスッキリと解決してほしい。

それはさておき、大根の皮をむきながら思い出した言葉に「大根足」がある=写真は、誰のものか存じ上げないが治五郎がイメージする正統版=。ワシが中高生だった頃は、女の子が10人いれば3~4人は大根足だった。大地を踏みしめ、やがては母親になるという〝命の輝き〟を感じたものだ。

それが、今はどうだろう。ヒョロヒョロしたモヤシみたいな脚でないと、アイドルになんかなれない。お笑い芸人にならなれるかもしれないが、バレリーナフィギュアスケートの選手には絶対、なれない。不条理ではないか。(ドン!)

「大根役者」という言葉もあった。

〔芝居が〕へたな▵こと(人)。「-役者」

大根は、そんなにダメなのか? 大根足と大根役者が減ってきたことに、ワシは日本社会全体の衰えを強く感じるのだが間違いだろうか。(間違いかもしれん)