「軍団」とは何か、「軍」とは何か

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 「治五郎日記は、なんや『新明解国語辞典の読み方』みたいなブログでんな」

「えっ、今ごろ気づいたんか? 最初からそう断っとるやろ。嫌ならやめとき」

「ほな、やめさせてもらいまっさ」

てなわけで、読者数が適正規模まで減ってきたのが実感される今日この頃。こうなると乗ってくるのが治五郎である。

現行憲法下では、日本国は「軍隊」を保持してはいけないことになっている。その代わり「軍団」というものがあって、存在感を示している。古くは石原裕次郎=写真①=の「石原軍団」があり、今は北野武=写真②=の「たけし軍団」が注目を集める。

【軍団】㊀昔、諸国に配置した軍隊。㊁歩兵二個師団以上から成る部隊。軍と師団との中間。㊂すぐれた統率者に率いられ、活発に行動して対抗者から恐れられた軍隊。〔恐れを知らぬかのように活発に行動する集団の意にも用いられる〕

これだこれだ、㊂。〔恐れを知らぬかのように〕という一言が核心をついていて心憎いが、用例は「甲州の武田ー」だけで古めかしい。

 彼(新解さん)は平和主義者らしく、軍というものに対する説明は淡泊だ。

【軍】㊀戦争に備えて組織された武力集団。「-の機密/ー隊・陸ー・海ー・空ー・女性ー〔=チーム〕」㊁戦争。いくさ。

他の語釈がコッテリしているのに比べ、とてもアッサリしている。戦争に関係ない用例としては「女性軍」くらいしかしか眼中にないのだ。

〔=チーム〕という意味の「軍」としては「巨人軍」=写真③=という、特異な例もある。ジャイアンツではなく「(株)読売巨人軍」が会社の正式名称。決して「戦争に備えて組織された武力集団」ではないと思うのだが。