誰が「選ぶ」のか。面白くない!

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<政府に4日入った連絡によると、長崎、熊本県文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」について、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の諮問機関は世界遺産登録をユネスコに勧告した。>©読売新聞

勘違いする人がいるから、いちいち断らなければならないのが忌々しいが、治五郎は何も「世界遺産」そのものが嫌いなのではない。今回の対象に含まれる熊本県天草市の崎津教会=写真=などは、一度行って強く魅了された。

地味ながら、キリシタン迫害の歴史が凝縮したような「気配」が立ち込めている(と感じられる)。日本で18件目になるとかいう文化遺産登録に、ワシが異を唱えるたりするはずもない。地元は大喜びだろう。しか~し。

Aが当選(合格)すれば、Bは落選(落第)するのが世の定め。「禁教時代の苦難」をあまり感じさせない教会建築などは対象から外された。地元はガックリだろう。

文化遺産は、パリに本部がある「国際記念物遺跡会議」(イコモス)が登録を勧告するそうで、各自治体は勧告を目指してイコモス相手に猛烈なPR合戦を繰り広げる。登録が実現すれば観光客が殺到し(長くは続かないが)、莫大な増収に直結するのだ。

この現象は、しかし「文化」だろうか。「文化」の反対語はすぐに思い浮かばないが、どうも、誰が何をどうやって選んでいるのかがワシには納得いかない。

同様の疑問は、ほかにいくらでもある。例えばノーベル平和賞ね。

文在寅と(あろうことか)金正恩と(あってはならないことに)トランプ大統領が有力候補に挙がっているという。〝世界の終わり〟が、いよいよ目前に迫っているような気がしてならない。(ワシは、昔から平和賞の即時廃止論者なんだけどね)

しばらく落ち着いていた血圧が、また上がり気味だ。しばらく控えめにしていた酒の量も、多少は増えるかもしれない。アルコール依存症に気をつけないと。(泥酔して強制わいせつ罪を犯す恐れはありませんが)