「酔眼」を見抜くモンゴル人

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昨日、妻アルタンの妹バルジンが来日した。昔、何年か働いていた板橋・下赤塚の焼き鳥屋(店頭販売)でしばらくバイトするので、治五郎が連れていくことになった。

ワシが早起きして電車で出かけるなど、滅多にないことだ。彼女も東京での電車通勤は初めてらしい。都電の乗り方(というほどのことはないが)を教え、東池袋四丁目で下りて地下鉄・有楽町線東池袋で乗り換える。

「ここで大事なのは、西武線直通ではなく東武線直通に乗ること」

「はい」

「飯能行きなんかに乗ると赤塚へは行かないから、和光行きとか川越市行きに乗らなきゃダメだよ」

「・・・はい」

明日から一人で大丈夫だろうか。

無事、店に着いた。7年ぶりとかになる感動の再会シーンが展開する。経営者夫婦が、いろいろ気を遣ってもてなしてくれる。「とりあえず」と、ワシにはワンカップ焼酎=写真=まで出た。まだ午前10時過ぎなので、少~し後ろめたい。

アルタンは、夫(ワシ)が缶ビール(ロング)1本を隠れて飲んでも「飲んだでしょ」と見抜く。焼酎の4合瓶を空けたらバレて当然だろうが、たかがビール1缶(ロングだけど)で、なぜ? と不思議だった。(普通の日本人には見抜けない)

バルジンによると「目を見れば分かります。うちの父も『飲んでない』と言うことが多いけど、少し飲んだか全然飲んでないかは目で分かる」

う~む。この姉妹は幼い頃から、そのようにして観察力を鍛えられてきたのか!

例えば大相撲の世界でも日本人力士がモンゴル勢に敵わない真因が、これで分かったような気がする治五郎であった。