荒川区西尾久のカラスは行儀がいい

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 よんどころない事情があって治五郎は過去19年、各地を転々としてきた。

よんどころない【≪拠無い】〔拠りどころが無いの意〕そうするよりほかに方法がない様子だ。また、他のことを犠牲にしてもそうしなければならない様子だ。「-用事」

台東区谷中3丁目 ②同7丁目 ③板橋区赤塚2丁目 ④弘前市桔梗野2丁目 ⑤荒川区西尾久3丁目(現住地)

この中で、⑤のカラスは格段に行儀がいい。上掲写真のような、生ごみをあさる浅ましくて見苦しい姿を見かけることはほとんどない。荒川区はどんなカラス教育を施しているのだろうか? と感心する。

朝、上空を飛ぶカラスの声も「ガア」とか「ギャア」とか下品なものではなく、中には「ァハ~ン」と妙に色っぽい声を出す個体(♀のはず)もいる。

新解さんで「からす」の項を読んだら、例によってワシなどが身につまされる(というか、身も蓋も無い)ような語釈が載っていた。一部を割愛して紹介しよう。

からす【〈烏】㊀人家近くの森などにすむ、りこうな鳥。羽が黒くて、くちばしは強大。〔その習性から、口やかましい人・物忘れをする人・食い意地の汚い人の意にも用いられる〕〔カラス科〕「-の足跡〔=中年を過ぎた婦人の目じりに出来るしわ、の称〕

㊁〔「尾羽打ち枯らす」のもじりで〕哀れむべき生活をしている男の称。「宿無しー」 

 どうして新解さんは、そこまでズバッ、グサッと言わなきゃ気が済まないんだろう。