ディフェンダーの意訳(?)

 

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<試合後の日本人サポーターによるスタンド清掃が注目を集める中、この日はセネガル人サポーターも一緒にゴミ拾いする姿が見られた。

日本人の清掃活動については、英国メディアが23日の記者会見で「日本ファンはなぜ掃除するのか」と質問。DF吉田麻也(29)は「日本には『来た時よりも美しく』との言葉がある」と説明した。>(読売新聞夕刊より)

いい話である。いい話なのだが・・・日本には「来た時よりも美しく」なんていう言葉があったっけ?

吉田麻也は何か勘違いしたのではないか? =写真左は、タレントの東野幸治という全くの別人。勘違いしたうえ、確認が不十分でした=

治五郎が他人様の顔と名前を取り違えるのは、今に始まったことではない。しかし日本語にはうるさい方なので、自分の知らない言葉が日本独特の表現として世界中に拡散するとなれば心中、穏やかではいられない。「来た時よりも美しく」かあ。

何か、よく似た言い回しはあるのだが・・・と、沈思黙考すること数十秒。ひょっとしたら「立つ鳥、跡を濁さず」=写真右=ではないかと思い至った。

【立つ(発つ)】の項に、例文があった。「-鳥、跡を濁さず」〔=他に移ろうとする水鳥は、水を濁したり 波を立てたり しないで、静かに水面から去るものだ〕

東野(いや、吉田)は、これを分かりやすく言い換えたのではないだろうか。

W杯は、出場各国の文化や伝統が広く紹介される機会だが、時には海外メディアの突っ込みに対応を誤り、誤解を招くような報道をされることもある。それを思えば、東野いや吉田のコメントはなかなかの〝ディフェンス〟ぶりだったと思う。