胸に手を当てて「人口と増減数の推移」を見る

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総務省の発表によると、日本人の人口は今年の元日で1億2520万人。2009年をピークに9年連続の減少で、減少幅は調査が始まって以降、最大となった。

調査開始以降、昨年の出生者数は94万人台と最も少なく、死亡者数(134万人台)は逆に最多だった。

深く考えてみるまでもなく、当然の結果であろう。結婚する人も子供を生みたいと思う人も少なくなったから出生者数は減るし、超高齢化が進んだとは言え「お迎え」の来ない人はいないから死亡者は年々、着実に増える。

これを、治五郎自身を取り巻く現実に引き付けて考えてみよう。

ワシの両親(90代)はどちらも9人きょうだいだが、昔はそれが普通だった。戦後、結婚して生まれた子は3人(ワシ、妹A、妹B)。そのうちワシは先妻との間に息子と娘(どちらも今は30代)を成したが、結婚した息子に子供(ワシから見て孫)はいないし、娘は未婚。妹Aは晩婚で子宝に恵まれなかったし、妹Bはずっと独身だ。

ワシの周りの環境は〝ネズミ算の逆〟とでも言おうか、まるで絵に描いたような「少子高齢社会」の縮図の観がある。しかし、このような日本国の現況は前々から予想されたことであり、誰にも今さら当事者を責める資格はないと思う。

懸念されるのは、運転免許なども取り上げられた老人が家や施設から一歩も出歩けなくなって何十年も「お迎え」を待たなければならなくなったり、結婚しない人や子供を生まない人が非難がましい目で見られ続けるような風潮だ。

<電信柱が高いのも、郵便ポスト=写真はレトロタイプ=が赤いのも、みんな私が悪いのよ>と、イジケる人が増えないことを願うばかりだ。(ワシは少~しイジケとる)