ノーヒットノーランと完全試合の違い(1)
こういうタイトルを掲げた場合、世間の反応は必ず次のAかBかに二分される。中間は存在しない。
A「そんなことも知らないの? 日本人なのに」
B「知りません。たぶん野球の話だと思うけど、関心がゼロなので」
当ブログの読者は、どちらかと言えば教養の豊かな人が多いはずなのだが、野球のこととなればBの方が7割以上を占めているような気がする。
無用の混乱を避けるために、新解さんの力を借りておこう。
ノーヒット ノーラン 〔野球で〕投手が、安打を一本も出さず、四死球や失策以外の走者を出さずに完投し、相手チームを無得点に抑えること。無安打無得点。
完全試合 〔野球で〕一人の投手が相手に安打・四死球を許さず、味方の失策も全く無く、一人も走者を出さずに完投して勝った試合。パーフェクト ゲーム。
これでスッキリする。ノーヒットノーランのうち、フォアボールもデッドボールも味方のエラーも無く、敵に一度も一塁を踏ませなかった試合だけが「完全」なのだ。
「四死球って何ですか。英語を使われると、ますます分かりません」
(オー、治五郎ガ間違ッテマシタ。アナタニ野球ヲ覚エナケレバナラナイ義務ハナイ。良カレト思ッテシタ引用ガ、カエッテ無用ノ混乱ヲ招ク結果ニナッタノデス)
<プロ野球・読売巨人軍の山口俊投手(31)が27日、東京ドームで行われた中日ドラゴンズ戦で、無安打無得点試合(ノーヒットノーラン)を達成した。許した走者は七回に四球で出した1人だけだった。プロ野球史上79人目で通算90度目。巨人の選手では、2012年5月30日に達成した杉内俊哉投手(37)以来。>(©読売新聞)
セ・リーグでどこが優勝するか、固唾を呑んで見守る人が今年はもういないだろうが、甲子園というものがあるお陰で、野球ファンは微かな期待を抱いている。治五郎の年代には、高校野球を見て「よみがえる青春」というものがあるのだ。(続く)