平成最後の原爆忌

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「露命」とは「ロシアの命令」の意味ではない。

【露命】太陽が出ると すぐ消えてしまう つゆのように、いつまでもつのかあてにならない命。「内職などのわずかな収入で―をつなぐ〔=細ぼそと暮らして行く〕」

 「のうのう」は英語の「no」を強調した言葉ではない。

【のうのう】気がかりなことや煩わしいことが何も無いかのように、のんきに構えている様子。〔軽い非難の気持を含意することがある〕「―と暮らす」

治五郎は、露命をつなぐ身になって久しいくせに、のうのうと暮らしているかのように見える。と、軽い非難の気持ちを含意して言うブログ読者もいるようだ。No,no!

広島に原爆=写真=が投下されてから73年。被爆を経験した高齢者が年々、確実に減って、やがては必ずゼロになる。語り継ぐことは必要だが、「あれは大変だった」が「大変だったそうだ」と伝聞形になっていくことは避けられない。

唯一の被爆国としては、核の傘に入って安心するのではなく「核保有、許すまじ!」という国際世論の急先鋒になるべきではないか、とワシは思う。北朝鮮の核開発を阻止するだけでなく、すでに持っている大国を追及して廃棄させないことには、死んだヒロシマ市民が浮かばれまい。元安川に灯籠を流しても、核兵器はなくならない。

平成最後の原爆忌、朝刊一面の記事下にある出版物の広告をチェックしてみた。掲載料は安くないから、出版社は売れそうな本を厳選しているはずだが、ここに載った本を読んでみたくなった経験が、あいにくワシには一度もない。昨6日の広告は・・・

「おひとりさまの 死後事務委任」(税務経理協会)

「図解! わかればできる アンチエイジングとメタボ・生活習慣病対策」(幻冬舎

「目で見てわかる 介護記録の書き方」(成美堂出版)

「ドローンの哲学 遠隔テクノロジーと〈無人化〉する戦争」(明石書店

うー、ワンワンワン! ニッポンは一体、どこへ行こうとしているのだ!