メダルの数に関する素朴な疑問

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(おお、なんだか見覚えのある切手だな)と懐かしく思う人は、はっきり言って相当な年齢に差し掛かっている。なにしろ5円切手と10円切手だ=上=。

これは、1958年に東京で開催された第3回アジア競技大会の記念切手。6年後(64年)に実現した東京オリンピックに向け「もう敗戦の痛手から10年以上。そろそろ開催能力ありまっせ」と、日本の国力を世界にアピールした大会だった。

1953年生まれの治五郎は、計算が正しければ当時5歳。家にテレビなんかないし、アジア大会については何の記憶もないが、図柄がきれいな切手は印象に残っている。

あれから60年、いま第18回アジア大会ジャカルタで開かれている。もちろん参加国や選手の数、競技数とも、当時とは段違い平行棒だ。

2度目の東京五輪が2年後に近づいていることもあって、よほどの変人は別だが(そこでこっちを見るな)、日本中が今大会に熱い(浮かれ気味の)視線を注いでいる。

競泳の池江璃花子とかいうスーパー女子高生(近所のスーパーでバイトしているわけではない)が、日本初の6冠を達成したというので、大変な盛り上がりぶりだ。

 ワシは璃花子ちゃんが嫌いなわけでは全然なく、むしろ好きと言っても過言ではないのだけれども、6冠を手放しで喜ぶわけにはいかない性格。(そこでこっちを見る人がいるかもしれないのは、仕方がない)

ワシは高校生の孫がいても不自然ではない年齢なので、祖父の気持ちになって一言。

「璃花子や、おめでとう。しかし金メダルを一人で6個も取って、重くはないか。ほかに銀メダルも2個あるんだろう。どうやって家まで持ち帰る気だ。宅配便で送るのか。なに、そこまで心配してもらう必要はない? そうか・・・」

他の競技や種目を考えた場合、例えばソフトボールなどは、優勝しても金メダルの数は1個と決まっている。選手が15人いたら一人1個ずつ計15個もらえるにしても、ソフトボール競技のメダル獲得数は記録上、1個でしかない。

それが、どうだ。小娘が一人で金6、銀2の計8個! 釈然としないのは、おじいちゃんだけだろうか? え、どうだ璃花子。(おじいちゃんだけです)