荒唐無稽だが何度も見てしまう映画

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伊賀忍法帖」は1982年公開だというから、もう36年前になる。山田風太郎の原作=写真は角川文庫版の表紙=を読んだのはもっと前だが、映画も見たいと思ったわけではないのに見る結果になったのは、確か出張先(確か盛岡)で珍しく時間が余ってしまい、映画館に入ったのだったと思う。

山田風太郎のことは前にも書いたが、かなり変わった作家だ。伝奇ロマンというのか、発想が奇抜で荒唐無稽、エログロの傾向も拭い難い娯楽小説の大家。自分の事を初めて「アル中ハイマー」と称した人でもある。

 映画の方はというと、成人向けではないからエロ度は抑えてあるが荒唐無稽ぶりは原作に劣らない。では退屈したかというと、そうでもなかった。主演は真田広之、一人三役の女優は新人・渡辺典子。千葉真一中尾彬ほか脇役陣も懐かしい。

商売上手な当時の角川映画が力を入れただけのことはあって「おいおい、こんなのもアリか?」と呆れるようなシーンが多いが、エンターテイメントはそういうもんだろう。

その後も、見たいわけではないのに(映画館以外で)1、2度見たが、昨日は無料動画GYAOでやっているのを知って、またも見る結果になってしまった。

ばかばかしくなるんじゃないかって? なるんだよ。なるんだけれども、つい見ちゃうんだよなあ。困ったもんだ。