お爺さんの知恵袋

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 <瓜に爪あり、爪に爪なし>

瓜(うり)=写真①=の漢字をよく見ると、爪(つめ)より一画多い。ちょうど爪のようにみえる「ヽ」が付いているのだ。これを昔の人(戦前世代)は<瓜に爪あり、爪に爪なし>と覚えた。一度覚えると、読み(書き)間違える心配はない。

戦後に生まれた治五郎のような若者(⁈)も、学校で教わったのか親に聞いたのか忘れたが、その恩恵を受けて育った。ボケてきても瓜と爪を混同することはない。

<西向く侍、小なり>というのもある。野球の「侍ジャパン」=②=は欧米(西)を強く意識しているようだが、まだまだ体が小さい。という意味だ。(ウソです)

2・4・6・9・11月には「31日」がないという、これも昔の人が語呂で教えている。2~9で<西向く>は分かるが、11がなぜ<侍>かと言えば「十」+「一」=「士」だからだ。今の学校でも、この程度のことは教えているのだろうが。

なんでこんな話になったかと言うに「ああ、今年も11月に入ったか。あと2か月で来年だ。また馬齢を一つ重ねるのう」という感慨からだが、その11月も気がつけば二日目。一日目に何をしていたのか、そろそろ思い出せなくなりる。手で文字を書いたり、頭で暗算する機会がなくなっても、むか~し身につけた〝知恵袋〟が今でもカラッポにならないのは、不思議なことよのう。

それにしても、かつては〝昭和のメロン〟だった瓜(特にマクワウリ)をスーパーや八百屋の店頭であまり見かけなくなったような気がする。たまには食いたいナ。