もしも雄弁な大関が、横綱昇進伝達式に臨んだら

f:id:yanakaan:20181216181337j:plain

「慎んでお受け致します。申すまでもありませんが、私は土俵の神様によって与えられた横綱という地位がどのようなものであるか、百も承知しております。その地位を汚すことのないよう切磋琢磨、不撓不屈、不惜身命の覚悟をもって、ひたすら相撲道に邁進することをお誓い申し上げます。酒の席で若い力士を殴ったり、無免許運転をしたりすることは決して致しません。体調が回復しないからと言って、1年以上も休場が続いたら潔く引退します。親方が女将と離婚するくらいのことはあるかもしれませんが」

伝達役の協会幹部や報道陣は、一様に思うであろう。(だめだこりゃ)と。

ここで治五郎親方は、誰か特定の力士や親方を批判しているのではない。角界みんなのせいでマイナスポイントが、こんなに貯まってしまったのだ。

年賀状、紅白歌合戦、松飾り、注連(しめ)縄、おせち、雑煮など、ワシが極めて苦手とするモノたちが〝そろい踏み〟する年末年始が間近に迫って来た。が、そんなの関係ねえ!(もはや古すぎるか)

それより、大相撲初場所(1月13日初日、国技館)まで残り一か月を切ったことの方がワシには大きい(九州場所が終わったばかりだと思っていたのに)。来年は何人の横綱が消えていくんだろう。誰か伝達式に臨むような新横綱は現われるだろうか。

(「だめだこりゃ」というのは昔、ドリフターズの「もしも、こんな〇〇があったら」というコントで毎回、いかりや長介が最後につぶやいた言葉。神聖なる国技が、ここまで揶揄される時代になろうとはワシにも予想できませんでした)