こいつァ春から縁起が悪い

f:id:yanakaan:20190122222209j:plain ②f:id:yanakaan:20190122222248j:plain ③f:id:yanakaan:20190122222342j:plain ④f:id:yanakaan:20190123072321j:plain

大相撲初場所の話だ。

初日から3連敗した横綱稀勢の里が引退を余儀なくされたのも、今は昔。先週の出来事とは思えないほど遠い思い出となった。横綱鶴竜大関栃ノ心も相次いで休場。残りの2大関は勝ち越すのも難しそうで、また白鵬 の独走だ。

と思っていたら一昨日と昨日は2連敗で、終盤の優勝争いが少しは面白くなってきた。

それにしても、今場所は引退と休場が多すぎる。十日目(22日)には、関取の古参・豪風=写真①=が39歳で引退を表明。この人は水も滴る美男子とは逆のタイプだが、明るい性格とマジメな取り口で人気があった。

同じ日に、水が滴るかどうかは知らないが前頭の千代の国=②=と琴勇輝=③=が膝を痛めて車いすで運ばれ、そのまま休場。幕下の人気者・宇良=④=などは、せっかく1年がかりで大怪我から回復してきたのに、また深手を負った(もうダメかもしれん)。

力士の平均体重が増える一方の角界で、大怪我を無くする方法は幾つか考えられる。例えば俵や土俵全体をゴム製にするとか、ボクシングやプロレスみたいにロープを張り巡らすとか。

しかし、それはあり得まい。相撲というものは「前近代の象徴」と呼ぶべきスポーツ&神事なのだ。ちょんまげ、まわし・・・ヨレヨレの爺さんやピチピチした女子を等しく引き付ける理由の基は、そこにこそあるだろう。

引退と休場の続発。どうも、今年は春から縁起が良くないぞ。