65のジジイが66になると何が変わるか

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何も変わりまへんがな、そんなもん。

3月3日が誕生日の人は毎年、その日が来れば一つ馬齢を重ねる仕組みになっている。(何月何日に生まれようが事情は同じ)

【馬齢】〔馬の年齢の意から。多く「ーを重ねる」の形で〕たいした事もせずに、いたずらに重ねた年齢、の意の謙遜語。

たいした事もせずに、いたずらに重ねた年齢」なのである。これを真に「謙遜語」として用いることのできる人がいたら是非、ご尊顔を拝したいものだ。

 今年の誕生日で印象的だったのは、偶然ながら前日に「読売新聞オンライン」への〝招待状〟が販売店から届いたこと。会員登録のためのID、パスワードがある。

登録して中身を見せてもらったら「う~む、我が縁浅からぬ読売新聞は、とうとう乾坤一擲(けんこんいってき)の勝負に出たな」と感じた。

【乾坤一擲】〔天下を賭けて、ばくちのさいを投げる意〕それによって自分の運命が開けるか、それとも滅亡するかの大ばくちを打つこと。

 ポイント、クーポン、チケットサービス・・・新聞社だかなんだか分からなくなってきた感がある半面、日々の紙面を一覧したり保存したりする機能が備わった。(一面トップが何で、社会面の隅っこに何が載っているかまで目で見られるのは画期的)

パソコンでもスマホでも無料で見られるので、「じゃ新聞を取る必要がなくなるな」と喜んではいけない。読売の諸君が抜け目ないところは、このサービスを受けられるのが「紙の新聞の購読者」に限られている点にある。

紙に印刷された新聞が毎朝(夕)自宅に配達されるという、日本の新聞の伝統が「デジタルと手を組む」ことは吉と出るか凶と出るか。難しい時代に馬齢を重ねたと思えば、65と66の間には、また何かしらの変化が横たわっているのかもしれませんね。