「令和」は〝REIWA〟でいいのか?

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元号に、治五郎はさっそくイチャモンをつける気だな? と、人は思うかもしれない。そうではありません。適度の意外性があって、悪くはないと思う。

最初は抵抗があっても、よほど変わってなければ(たとえばワシが提唱していた「珍満」)、元号なんて誰でもすぐ慣れる。

もっとも、ワシは「令」という漢字に好感を抱いているわけではない。これは命令・号令の令であり、ご令嬢・令夫人の令であり、巧言令色の令である。どうも、虫が好かねえや。が、まあいいだろう。初めて漢籍ではなく万葉集から採ったと言うし。

文句を言いたいのは、令和を外国向けに「Reiwa」という表記で発表した点だ。ワシとしては「Leiwa」にしてほしかった。

日本人は「R」と「L」の発音を区別するのが苦手、とよく言われるけれども、改元に際してまた、この問題が浮上した。(ワシが浮上させているだけか)

「レ」の発音をよ~く考えてみよう。例えば「rain」と「lane」。同じレインでも外国人の耳には違って聞こえ、特にドイツやロシアで(モンゴルでも)RとLは似ても似つかない別物のようだ。(ロシアとモンゴルではRがP、Lは Л と表記される)

Rは巻き舌に近くなる。「この野郎!」の郎は rou だが、「お礼」の礼は rei ではなく lei だと感じるわけです。

Rの本質が激しい「攻撃」であるのに対して、Lの本質は穏やかな「守備」なのではないだろうか。専守防衛を国是とするなら「Reiwa」より「Leiwa」の方がいい、と愚考するものである。

海外に「令和は、Reiwa ではなく Leiwa ですよ」と、ワシは発信してほしかったなあ。