同世代の女性の呼び方

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 もう何年も乗ったことがないが、かつては酔って終電に乗ることが多かった。終点に着いたことに気づかず、口を開けて寝ていると、親切な他の乗客や車掌さんから「終点ですよ」と教えてもらう機会も少なくなかった。(そこが中央線の高尾駅だったりすると、悲惨なことになる)

その際「もしもし、おじいちゃん」と呼び掛けられることがあったとして、今の治五郎なら何の違和感もない。「え? ああ、どうもどうも」で済む。

 ワシと乗客の立場が逆で、相手が異性だったらどうか? 終電で口を開けて眠りこけている女性は結構、いる。同世代に限っても、①のようなタイプはあまり見かけないが②に似た人は1車両に1~2人いる。(ちなみに写真①は女優の竹下景子=65歳=で②は、もたいまさこ=66歳=。芸域は、後者の方が広いのではないかと思う) 

さて、名も知らぬ彼女らに声を掛ける時に、何と呼べばいいか。「お姉さん」は、いくら何でも変だろう。「お嬢さん」や「娘さん」は、もっと変だ。かと言って「おばあさん」や「おばさん」は失礼に当たるだろう。客観的には妥当でも、本人が気分を害するに違いない。10歳や20歳は若く見える(ように作っている)人も最近は多い。

こっちは鉄道員ではないから「お客さん」と呼ぶ立場にはない。「お母さん」や「奥さん」は一見無難なように見えるが、60代だが母親でも人妻でもないというケースも今はザラで、そういう人の「抵抗を覚える」という抗議の投書に接することもある。

このように、世の中には数々の難しい問題が横たわっているのだった。