上には上がある〝オノマトペ〟②
忘れないうちに、きのう写真を掲げた「毛布」の意味を記しておかなければならない。なにしろ一夜にして平成時代が「昔」の話ということになってしまったので。
毛布を二つに折り(折りたくなきゃ折らなくてもいいが)両端を手で持ってホコリを払う時に、毛布はどんな音をたてるか。バタバタ? ちょっと違うでしょう。
治五郎が少年期の大半(と老年期の4年間)を過ごした青森県津軽地方に、次のような擬音語が存在することに、ワシはかねがね敬服しておった。
バホラバホラ(またはバフラバフラ)
「わい、人の近ぐで毛布ばバホラバホラどほろごるなじゃ!」
こうなると津軽弁講座も上級編なので、またの機会に譲るが「ほろごる」は、ゴミやチリを払い落とす動作を表す動詞である。(「近く」→「近ぐ」などは単なる訛り)
バホラバホラという、よそにはない擬音語。標準語=共通語とのニュアンスによって、地方人は〝遥かなる山の呼び声〟に目覚めるのだ。偉大なりオノマトペ!
どうも積み残しが出るな。雪=写真=の話はどうするんだ? (また今度ね)