人生七十近来ザラなり

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こき【古希・古稀】〔杜甫の詩の「人生七十古来稀なり」に基づく語〕七十歳(の長寿の祝い)。

 この言葉は、どこに消えたのだろう。現代日本において、70歳というのは長寿でも何でもなく、それを祝うような対象ではなくなった。

先日の同期会で痛感したことは、出席者の全員が四捨五入すれば「七十」なのに、誰にも長寿の実感がないことと、周囲への感謝の念も薄れてきてしまっていることだ。ほっといても90や100まで生きるのが当たり前の時代になったのだ。

70という年齢が「稀」ではなく「ざら」というより「序の口」になる。これは人間にとって「幸せ」なことだろうか?

ざら 🈔〔もと、「ざら」は「ばら銭」の意で どこにでもたくさんある意から〕同類がいくらでもあって珍しくない様子だ。〔口頭語的表現〕「世間にーにある話」

じょのくち【序の口】①始まったばかりのところ。発端。「…などはーで〔=始まったばかりで(これから先の本番が大変だ)〕

同期会に出かけて有楽町界隈を(無駄に)歩き回った治五郎は、週明けから右脚(特に膝)の調子が良くないので、バンテリン=写真=を塗るようになった(この第2類医薬品は結構、昔から効果があるような気がする)。

始まったばかりで、これから先の本番が大変だ。(新解さん、ご親切にどうも)