往々にして怏々として楽しまぬ治五郎親方

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おうおう【往往】そうなる傾向がありがちだと認められる様子。「素人がやるとー(にして)失敗する」

おうおう【怏怏】不平・不満を解消する術が無く、いらいらを禁じ得ないことを表わす。「ーとして楽しまず」

久々に「人が来た」20日のサンド会。あらかじめ、いろんな酒類を差し入れてくれたO野T司画伯=写真左は彼の猫版画=と、その旧友・T中Y博(共にワシより学年で1つ上)、はるかに若いT本Mさん(♀)の3人が訪ねてくれた。

T本さんは、通称「みやびちゃん」。いつもミニスカートが魅力的だが、今回はホットパンツ姿で現れた。本業が「古本の目利き」とは思えない。治五郎は「久米の仙人」に似たところがあるので(久米の仙人というのは、飛行中に若い女の脚を見て神通力を失い墜落したという伝説中の人物)、ワシが神通力を失ったのは言うまでもない。

それはまあ結構?なことなのだが、この週末は楽しめない出来事も多かった。

名古屋場所の千秋楽、横綱鶴竜=写真右=が白鵬を下して6度目の優勝を遂げたことに不平・不満はない。「よくやった」と思う。が、4人の大関が全員休場したんじゃ「本場所」とは言えないだろう。「準」の字が必要だ。照強とか炎鵬とか、下位の小兵力士が活躍したことだけが救いで、治五郎親方は怏怏として楽しまなかった。

二日酔いにもかかわらず、治五郎は参院選の投票にも行った。最近の選挙が面白くないのは「出口調査」ちゅうものがあって、開票前に大勢が判明することだ。何のスリルもない。出口調査に出合った経験はないが、あれに答える人の気が知れない。

「誰に投票しましたか?」

「誰に投票しようが大きなお世話だ。なぜワシが答えなければならんのだ?」

元マスコミ人として、こういう有権者が増えるのは好ましいことではないだろうが、面白くない! 「与党勝利 改選過半数」という結果がまた、実につまらん。

投票率の低さもさることながら、結果を見ると「日本国民は本当に困っているのか?」という疑念さえ生じる。困っている人が多いはずなのだが、「寄らば大樹の陰」や「長いものには巻かれろ」という悪しき伝統が、この国に蔓延しつつあるように思える。

昔の「社会党」って、どこに行ったのか? いよいよ絶滅寸前ではないか。うすうす予想はしていたが、ここまで凋落しようとは! 怏怏として楽しまない治五郎である。

<「まあ いいや」も だいじだよ>とO野版画は教えてくれるので、あれもこれも「まあ、いいや」と思いたいんだが、どうもねえ。