遠きにありて思ふ古里

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青森ねぶた祭り」=写真左=が始まった2日、BS日テレがその実況を19時から生中継した。内心(よせばいいのに)と毒づきながら、つい見てしまうのが県外(特に首都圏)在住の津軽人である。

去年だかも書いたと思うが、青森が「ねぶた」で弘前が「ねぷた」と区別されるようになったのは観光協会かどこかの差し金である。青森の立体的な「人形ねぶた」が凱旋を表現していて明るく「ラッセラー⤴」と乱舞するのに対して、弘前の平面的な「扇ねぷた」は出陣を表しているので粛々として「ヤーヤドー⤵」と暗い。

てなことがガイドブックには書いてあって、知ったかぶりをしたがる都人に重宝されているようだ。けど、それ間違うてる思いまんね。だちかんて!(どこの方言だ)

治五郎が子供の頃は 、ねぶた(nebuta)と発音されるような言葉は存在しなかった。今の青森市域でも「ねぷた」だったのだ。正確な発音は、難しいよ。nempfta。

 祭りのTV中継に(よせばいいのに)とケチをつけたのは、祭りと中継の相性が悪すぎるからだろう。有名な花火大会の中継ほど興ざめするものはない。

昨夜の「ねぶた」中継では、ご当地アイドルの王林=写真右=ほか、一発芸人・ピコ太郎こと古坂大魔王らが中身の薄いパフォーマンスを繰り広げた。

あ~。わが心の古里は、どこへ消えていくのでしょう。