「厳重な抗議」はどのように行われるのだろうか?

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A(間接抗議) 「あのう……北京さんですか? こちら日本政府ですが、北朝鮮がまたミサイルを発射しました。今度は真夜中で、飛距離も伸びたらしい。直接ねじ込みたいところですが、そうもいかないので、また電話しました。日本国は世界と歩調を合わせ厳重に抗議している、と伝えて下さい。北京さんの経済制裁が甘いという声もありますが、今夜のところは触れません。ただ、日本は非常に怒っていると伝えて下さい。厳重に抗議しないと国民が納得せず、時期が時期だけに今の政権もいよいよダメになる。いいですか? こちらからは厳重な抗議を確かに伝えましたよ。後はよろしくお願いしますね」

B(直接抗議) 「やい、北の高官! お前の序列はナンバー2か、ナンバー3か。なに、ナンバー23? えらい格下やな。まあ、ええわい。しかし仏の顔も三度、言うやろ。今回で何度目や思うてんねん。どついたるで、ほんま。こっちかてミサイルを見舞いたいところやが、ま、憲法やら何やらの関係でそれは出来へん。けど、ワシらの親分は外ならぬアメリカ様やさかいな。特に今の大統領が大統領や、平壌に原爆落とすぐらい朝飯前やで。アメリカ様は昔、広島と長崎に落としたことかて済まなんだとは思うてへんのや。全体主義国家は撲滅せなあかん。覚悟して待っとれや。ほな」

抗議の仕方はAでもBでもないと思いたいが、それにしても剣呑な時代になった。(しかしBはなぜ大阪弁なんだろう)

日本がずっと「厳重抗議」してきたはずの「拉致問題」はどこへ行ってしまったのか? 世界の注目が北の核・ミサイルにばかり集中する陰で、例えば横田めぐみさんの年老いた両親がどんな気持ちでいるのか、政府かて少しは「忖度」せなあかんのとちゃうか? (治五郎は大阪とは縁もゆかりもないんやけど、どうも言葉が伝染する傾向が昔からありまんね。難儀やなあ)