2018-01-01から1年間の記事一覧

もしも高倉健がプレゼンをやったら

ダメでしょう、それは。 「不器用な男じゃけん、うまく言えんとですが・・・」そこで急に笑顔に転じ、身振り手振りを交えながら、立て板に水のような英語で「今回、わが社が開発した商品は世界のどこに出しても恥ずかしくない傑作でございまして」 やはり、…

むかし愛読したはずの作品を読み直すと・・・

・・・改めて感心させられる反面、ガッカリすることもある。 毎年、今の季節のテレビは(NHKを含め)各局、BKタレントが総出でBK番組に出ているので、どれも見る気にならない。YB(やぼ=野暮)を承知の上で、BKを漢字で表記するならBは馬、Kは…

拘置所の居心地を想像するに・・・

・・・そう悪くないのではないだろうか⁈ 治五郎は若い頃、小菅(葛飾区)の東京拘置所に何度か行ったことがある。自分が拘置されたのではなく 政治家や有名人が逮捕された時、その人の身柄が当局の発表通り、確かに拘置所内に入ったかどうかを目で確認するの…

クジラを食いたい世代の罪

商業捕鯨の再開に向け、日本政府が国際捕鯨委員会(IWC)から脱退する方針を固めた。過半を占める反捕鯨国が反発を強めているが、ある年齢から上の日本人としては、学校給食で馴染んだ鯨肉の味が食卓に戻るという期待をどうすることもできない。 あれは刺…

わかるかなぁ、わかんねぇだろうなぁ

「俺がむかし夕焼けだった頃、弟は小焼けだった・・・」 かつて松鶴家千とせ(しょかくや・ちとせ)=写真=という、漫談で一世を風靡した芸人がいた。治五郎は名前もよく知らなかったが、あのナンセンスな芸風は忘れがたい。生きていたら(生きているとも)…

もしも雄弁な大関が、横綱昇進伝達式に臨んだら

「慎んでお受け致します。申すまでもありませんが、私は土俵の神様によって与えられた横綱という地位がどのようなものであるか、百も承知しております。その地位を汚すことのないよう切磋琢磨、不撓不屈、不惜身命の覚悟をもって、ひたすら相撲道に邁進する…

「時代の証言者」畠山重篤

読売新聞のロングラン企画に「時代の証言者」というのがある。長年、いろんな分野で活躍してきた著名人(従って多くは高齢)に長時間のインタビューを行い、その人の人生を通して浮かび上がる「時代」を考えるというヘビー級の連載だ。 治五郎が担当したこと…

御社・弊社・拙者

<読者のみなさまへ 本紙購読料改定のお願い>という一面社告が、12日の読売新聞朝刊に載った。 <読売新聞社は1月1日から、朝夕刊セットの月ぎめ購読料を現在の4037円(消費税込み)から363円引き上げ、4400円(同)に改定いたします。> 「う…

かくてもあられけるよ

(徒然草より「神無月のころ」) 山里に出かけたら、わびし~い草庵があった。樋から滴り落ちる水のほかには何の音も聞こえない。が、よ~く観察すると人が住んでいる気配が感じられる。 「かくてもあられけるよ」(外見はこんな風でも、人間は住もうと思え…

あっぱれな風貌

日本のことがあまり知られていない国を訪ねると、子供たちからよく聞かれることがあった。「カラテは出来る?」「ニンジャの知り合いはいない?」 相手がオジサンだと「ハラキリやゲイシャは今も現実に存在するのか?」という質問を受けることも少なくない。…

再び「刑事フォイル」を推す理由

ドラマの名は、原題「Foyle’s War」の方がいい。第二次大戦中に、イギリス国民がどんな体験をして何を考えたかがよく描かれていて、同じ島国でも日本と英国では事情がいかに違っていたかを深く考えさせられる。 2002年に放映が始まり、たぶん金がか…

治五郎親方と「バーサン事件」

もう、あまりコメントしたくないんだよ、モンゴル人力士の不祥事については。 前頭六枚目の貴ノ岩(28歳、千賀ノ浦部屋)=写真=が、三段目の付け人を殴ったというので引退に追い込まれた。 一年前は横綱・日馬富士に殴られて怪我を負い、横綱が引退する原…

もはや怒る気力もない

都心に出来る新しい駅の名前が、相次いで「高輪ゲートウェイ」(JR)や「虎ノ門ヒルズ」(東京メトロ)に決まったというので物議をかもしている。 公募で36票だかを獲得したという「高輪ゲートウェイ」について、落語家の立川志らく(55)=写真①=が「そ…

「飲んだら乗るな」は車に限らない

もう何年前のことになるやら定かではないが、ギタリストで子守唄研究家の原荘介さん(1940~)を連れてモンゴルへ行ったことがある。子守唄の取材で知り合い、共通の知人が異様に多いことに気づいて親交を結ぶことになったようだ。 その時のモンゴルでは数々…

時間の流れ方に関する科学的な一考察

「どうも、時間の過ぎ方が昔とは違う」とは誰もが、年を取ると実感するのではないかと思う。これを科学的に追究してみようと治五郎は思ったのである。 近所(直線距離で推定120メートル)の地蔵寺が、朝と夕の6時に鐘を鳴らす。 写真のように住職が出てきて…

激動の角界、1年を要約すると②

写真①(©共同)は、11月の九州場所で優勝・殊勲賞・敢闘賞を獲得した小結・貴景勝(左)と、敢闘賞の平幕・阿武咲(おうのしょう=右)。どちらも22歳だ。 治五郎親方は、ずいぶん前に「勝咲時代」だか「咲勝時代」だかの到来を予言したが、あながち的外れで…

激動の角界、1年を要約すると①

去年は「相撲ロス」を実感していた。15日間の大相撲中継が千秋楽(日曜日)で終わると、月曜日からは手持ち無沙汰でしようがない。(あと2か月、どう過ごすんだ⁈) それが今年は、だいぶ心境が違う。歳月というか、月の満ち欠けがどんどんスピードアップし…

また万博? もう、いいんじゃないの?

<日本が大阪誘致を目指す2025年国際博覧会(万博)の開催地を決める博覧会国際事務局(BIE)総会が23日、フランス・パリで行われ、加盟国による投票の結果、日本が開催権を獲得した。大阪での大規模万博開催は1970年以来、55年ぶり2回目。国内…

「うれしいと眼鏡が落ちるんですよ」

という、オロナミンCのコマーシャル=写真=が昔あった。アナタが自分の年齢を実際より若く見せたいなら「あ、知ってる」とか「懐かしい」とか言わない方がいい。 このCMで全国的に知られるようになった大村崑(1931~)は、もともと関西限定で活動してき…

エッ、全く別人なの?

昨夕は、大相撲中継が終わる頃からテレビ各局が急に騒々しくなった。「日産ゴーン会長 逮捕」「報酬50億円 過少記載の疑い」「会長職の解任提案へ」 寝耳に水の情報をマスコミが何からどう伝えていいやら、テンヤワンヤの様子が画面から伝わってくる。 役員…

めったに外出しないと、人はどうなるか

ご高齢の先輩諸氏には、お見通しだろう。まず、毎朝いちいち着替えをする必要性を感じなくなります。「ま、いいか今日1日ぐらい」の1日が3日になり5日になるのは、当然の成り行きでありましょう。髭剃りしかり、入浴しかり。このようにして「じじむさい…

風邪を引かなくなって50年

はい、心配と言えば、そのことなのでございます。よく「馬鹿は風邪を引かない」と申すではありませんか。中3から高1にかけて一度、高熱で何日か寝込んだことがありますが、その後は風邪の症状を一度も経験しておりません。 やはり私はバカなのでしょうか?…

うまく散れなくなった日本人

「最近は相撲の話ばかりで面白くない」というブログ読者が多いのは承知しているが、治五郎は別に読者を増やそうと思って書いているわけではない。 【ブログ】〔blog←web+log〕個人が日記形式で書き込むウェブサイト。開設者は身辺の出来事や、その感想を記…

スポーツ選手のコメント今昔

何を聞いても「オッス(ウッス)」としか答えられない。それが半世紀前のスポーツ選手というもの(今はアスリートと呼ばれている)だった。 例えば、高校野球の地方大会。攻守とも絶好調で、あと1、2勝すれば甲子園へ行けるというチームの選手に、新米記者…

うらやむべし「ご当所力士」

① ② 大相撲の九州場所が、はや三日目を迎えた。毎年のことだが、一年収めの十一月場所は九州出身力士の成績が概して良く、勝ち越す力士が多いと言われる。 田舎の親兄弟や親類、顔見知りが会場まで連日、足を運んで応援してくれるのだから、普段よりも力が入…

「能」ではなく「脳」の問題。見ていてつらい

<桜田五輪相は9日の記者会見で、立憲民主党の蓮舫氏から質問通告がないため国会答弁ができなかったとしていたことについて「事実と若干違う」と述べ、自らの発言を撤回した。 桜田氏は5日の参院予算委員会で、蓮舫氏から東京五輪の理念などを問われ、即答…

キミは救急車の音に懐かしさを感じないか

「懐かしさ? 全く感じないなあ。うるさくて迷惑なだけじゃないか」という人は、自室でブラームスでも「五木の子守唄」でも、好きな音楽を聴いてて下さい。 遠くから聞こえてきた「ピーポ―ピーポ―」が接近し、目の前を通過すると「ポーピーポーピー」に変わ…

「海の親子丼」と極悪非道な私

いただき物だが新潟加島屋の「さけ茶漬」「いくら醤油漬」=写真=をセットで味わった。熱々の白飯に鮭のほぐし身とイクラを載せ、刻み海苔と大葉(青じそ)を少々。炊き立てのご飯だと、お茶や湯をかける必要はない。 お歳暮などで喜ばれる逸品らしいが、治…

テレビ局は声優を多用しすぎていないか

念のために言っておくが、治五郎は声優という職業が嫌いなのではない。まして、彼らの仕事を減らせなどと言う気は毛頭ない。 【声優】外国映画の吹替え・放送劇やアニメのアテレコなどに 声だけで出演する俳優。 往年の「巨人の星」や「刑事コロンボ」を語る…

ダメな人をいよいよダメにするSNS

「年金暮らしジジイ? おう、ワシのことかのう」(別に怒ってない) 青森市議選に初当選したばかりの山崎クン(28)=写真=とやらが、ツイッターの匿名アカウントに書いた幾つかの「差別発言」がバレて謝罪会見を開いた。 こういう人が現れて有名になった場…