2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

力士は相撲のプロ、弁護士は入れ知恵のプロ

治五郎親方の直感を言おうか。この勝負、貴ノ富士と弁護士=写真=に勝ち目はない。 あまりに出来の悪い付け人に業を煮やした十両・貴ノ富士(22)が、相手に差別的な言辞を吐き続けたうえ、カッとなって顔を殴った(2度目)というのが発端。ワシも見に出か…

後生畏るべし

こうせい【後生】自分のあとから▵生まれる(学ぶ)人。「―畏(オソ)るべし〔=将来どんな偉物(エラブツ)になるか分からないのだから、若いからと言って侮るわけにはいかない〕」 国連の「気象行動サミット」に参加したスウェーデンの環境活動家グレタ・ト…

「得」をしたくないという「欲」

それは矛盾している! と、マトモな人なら思うのではないだろうか。 【矛盾】二つのものが、論理的に整合しないこと。「―が解消される / ―に満ちた / ―を▵おかす(はらむ・あばき出す・来す) / ーした発言 / ー撞着・自己ー」 得と欲は、ワンセットで「欲得…

「大歩危小歩危の時代」は加速している

大歩危小歩危(おおぼけこぼけ)? うーん、なんだか知ってる地名だぞ。行ったこともあるような気がする。いつ、何の用でだったか? はっきり思い出せない。 いわゆる認知症の初期から中期にかけて、こういう症状が現れる。 いろいろ調べてみると、徳島県の…

起承転結の結

<10年前の〝生前葬〟が発端。この3年は毎月第一土曜の晩に「いちど会」と称する小宴を催してきた。参加者は性も年も職業もまちまちだ。「来る者は拒まず」主義だから、顔触れは固定していない。 ≪出会いは絶景である≫とは俳人・永田耕衣の言葉だが、その≪…

起承転結の転

<〝生前葬〟をやろうと思い立った。1997年、44歳の時。前年の暮れに年賀状を書きながら、だれかれに「本年もよろしく」「今年こそ一献」と毎年、同じ文言を記している自分に嫌気が差したのだ。 限りある人生。日々の仕事に追われてばかりいると再会したい人…

起承転結の承

<沖縄、特に石垣・西表・竹富・波照間など八重山の島々を訪ねるたびに「モンゴルに似ている」と感じた。島と草原では対照的に思われるだろうが、海=草原、舟=馬なのだ。水平線(地平線)の彼方から現れる未知の人は「天が遣わした客」だから厚く遇する。 …

起承転結の起

<見えるものは満天の星だけ。人家などないモンゴルの大草原を、4台の四輪駆動車に分乗して目的地へ向かった。4月でも零下20度。泥濘にはまって時間を消費したため、ガソリンが切れれば命にかかわる。1991年、38歳。生まれて初めて「死」を覚悟した。 …