2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

文在寅と習近平を「読む」

新解さんで「読む」の項を読むと、意味が㊀から㊅まである。㊀と㊂を挙げよう。 ㊀書かれている文字の音を声に出す。「朗朗と― / 経をー」 ㊂現われている事柄から深い意味を察知したり 将来の動きを推測したりする。「相手の心をー/ 作戦を読まれる / 票を…

「スマホ」は国語か

親愛なる新解さんこと新明解国語辞典に「スマホ」の3文字が載るようになったのは、2012年1月発行の第七版からである。それ以前は「スマート」しかない。 スマート〔smart〕㊀身だしなみやスタイルがよく、しゃれた感じを与える様子だ。㊁言葉が明快で、好…

どうしても興味の湧かない競技

とても好きなのは大相撲、そこそこ好きなのがサッカー。別に熱心ではないが、比較的よく見るのがプロ野球&甲子園。 女子のなら好んで見るが、男子のはあまり見たくないという競技もある。体操、水泳、バレー、陸上競技、それから冬場だとカーリングね。気の…

飛び続けたくなければ 下を見てもいいだろう

<飛び続けたいのなら 下を見ない方がいい と偉大なるB・B・キングは言った。このすばらしい助言のおかげで、私は本書を完成させることができた> と、巻頭の「謝辞」にある。ピーター・バリー著、高橋和久監訳「文学理論講義 ーー 新しいスタンダード ー…

「大戸屋」の沿革と「夏至」をめぐって

<1年というものを区分する境目が幾つかあって、それには「夏至」と「冬至」も含まれる。夏至を過ぎると1日ごとに夜が長くなり、冬至を過ぎると1日ごとに日が長くなるが、ワシは夏至から冬至にかけて活力が衰え、冬至を過ぎると回復に向かうようだ。> こ…

大山鳴動して鼠は何匹?

たいざん【大山】「大きな山」の意の漢語的表現。「―鳴動して鼠一匹〔=大騒ぎをしたわりに、たいした収穫のないたとえ〕」 これからの時代は〔収穫〕を〔収穫・被害〕と改めるべきかもしれない。 昨夜22時22分だかに山形・新潟などで震度6強の地震があって…

どこへ行くのか高齢「歌壇」

17日付朝刊「読売歌壇」より 岡野弘彦 選 大正の末に生まれて平成の終りも知らずただ眠る母 【評】母上は大正十五年三月の生まれだそうだ。私より二年、お若いわけだ。こういう御代替りの時は、改めて自分や親しい人の年齢を考えさせられる。どうぞお大事に…

阿部定事件と治五郎庵の浅からぬ因縁 ②

さて、わが街・西尾久の歴史である。JRは尾久駅を「おく」と読ませているが、これは旧国鉄のシロウトがそう呼んだのであって、古来「おぐ」が正しいようだ。 大正2年(1913)、飛鳥山~三ノ輪の間に「王子電車」(のちの都電荒川線)が開通した。翌年、西…

阿部定事件と治五郎庵の浅からぬ因縁 ①

① ② こんなタイトルをつけるから、また余計な誤解を招くのだが・・・ 荒川区西尾久に(よんどころなく)庵を構えてから丸2年。地元の雑多な歴史にも少しは詳しくなってきた。 よんどころない【拠無い】〔拠りどころが無いの意〕そうするよりほかに方法がな…

本田圭佑の名字を思い出すのに3日かかった

① ② ③ (1日目) んーっと、あのサッカー選手=写真①=はどうしているだろうか。ほら、何といったっけ、イタリアのACミランでかなり注目され、人気も実力もなかなかで、日本代表に欠かせなかった存在。惜しむらくはしばしばデカイ口を叩くもんだから、日…

それで「かのこ」を抱いたあとはどうしたかというと

バスに乗って東武東上線の成増駅まで行き、電車で1駅の下赤塚に降り立った。駅前の商店街=写真=に来たのは1年ぶりだ。 治五郎は2011年春、3・11東日本大震災の直前に現在の妻アルタンのアパートに転がり込み、13年春の退職・離婚・再婚・都落ちまで2年…

初対面で「かのこ」という女を抱いてしまった私

あるいはショッキングなタイトルを掲げたかもしれないが、ご心配なく。決して、そのような話(どのような話だ)ではないのです。 だく【抱く】㊀かかえるようにして胸もとに持つ。「人形を抱いて寝る / よしよしと言って抱き上げた / とりが卵を抱いて〔=あ…

笑ってしまった「人生案内」

写真は、ひとまず置いといて。 今朝の読売新聞「人生案内」欄の見出しに「主治医が私に『腹黒い』」とあるので、何ごとかと思って読んでみた。 相談者は熊本・G子さん(70代主婦)。通院治療中の主治医が同郷人で信頼していたのだが最近、こう言われたとい…

ボケを自覚しなくなること、これ即ちボケなり

ぼけ【惚け】㊀ぼけること。「いよいよーが来た / 寝ー」 ぼける㊀【惚ける・耄ける】〔年をとったりして〕記憶力・弁別力・集中力が弱くなる。「寝ー / とー」 治五郎は、50代半ばで「ああ、記憶力・弁別力・集中力が弱くなってきたなあ」と自覚したので、6…

巨匠・倉本聰のドラマに欠かせないもの二つ ②

(承前)昨日のことかと思ったら、もう3日が過ぎている。しかし、そんなことに今さら驚くような治五郎ではない。倉本ドラマの続きの話だ。 テレ朝が平日の12時半から放送している連ドラ「やすらぎの刻(とき) ~道」=写真=は、NHKの朝ドラばりに1回1…