2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

あゝ 日暮里駅

日暮里駅のタクシー乗り場=写真=に行ってごらんなさい。驚くなかれ、利用客の3組中2組が今は外国人(という印象)だ。 初めて来日した外国人(富裕層を除く)は、とりあえず成田から京成スカイライナーで日暮里まで行くのが最も効率的だということを予習…

よく考えると心配な未成年者の記者会見

スポーツ界の不祥事やゴタゴタが、そろそろ各競技を一巡したと思っていたら今度は日本体操協会のゴタゴタだ。 「パワハラとは何か」という重い問題を、18歳の女子体操選手=写真=が提起した。なかなか堂々たる記者会見ぶりである。 思い出すのは(いつだっ…

「みやげ」の普遍性に関する考察②

「やっぱり国に帰ります」と、モンゴル人妻(モンゴルの人妻ではなく、モンゴル人である妻)が言う。 「とうとう決心したのか。入籍から数えても5年数か月、短いようで長かったな。ずいぶん世話になった」というような話ではないのである。 「来月12日に戻…

「みやげ」の普遍性に関する考察①

©不明 〽 春にゃかならず 親父(おどう)は帰る みやげいっぱい ぶらさげてヨ~ 作・唄とも吉幾三による名曲「津軽平野」の一節である。雪が降る季節になって、出稼ぎの支度に勤しむ父親への思いを歌っている。東北の農民は貧しかった。 せっかくの稼ぎが酒…

モンゴルの親類について語れという注文

当ブログの読者は限られているはずなんだが、多くはない読者から「アルタンやバルジンは、どういう一家なのか」という質問が寄せられるようになってきた。 いいよ、別に隠すような話ではない。彼女らは6人きょうだいで・・・と語り始めたら隣で「ブログでプ…

モンゴルの義妹が沖縄から戻ると、どうなるか

① ② ③ 「大変なことになる」と先月16日、出発する際に治五郎が予見したでしょう。「必ずハマる」と。海=草原で、時間の感覚から何からモンゴルと沖縄はソックリなんだ、と。 予想的中。きのう、5週間の沖縄滞在を終えたバルジンが無事に帰ってきた。弁舌さ…

メダルの数に関する素朴な疑問

(おお、なんだか見覚えのある切手だな)と懐かしく思う人は、はっきり言って相当な年齢に差し掛かっている。なにしろ5円切手と10円切手だ=上=。 これは、1958年に東京で開催された第3回アジア競技大会の記念切手。6年後(64年)に実現した東京オリンピ…

やはり校閲が大事な理由

台所の本棚(兼食器棚)に、こんな本があった。 「英語対訳 外国人に教える 日本の伝統文化」(はまの出版) 英語を使う機会などゼロの治五郎には〝宝の持ち腐れ〟だが、パラパラと拾い読みすると結構、面白いので熱中させられる。伝統文化とは定番の茶道、…

ド忘れの恐怖を夢で味わう

こんな夢を見ることがあるでしょう。(ないか) 自分が大相撲の土俵に上る。立場は、東西の力士を呼び出す呼出(よびだし)である。呼び出すだけでなく土俵上を清めたり進行を陰で支えたり、職務は無数にある。 年季を積んだ最高位を立呼出(たてよびだし)…

ガリガリ君と私(昨日の続き)

えっ、それは昨日の話ではない? もうすぐ一昨日の話でもなくなるって? あっ、本当だ! 治五郎は時間の過ぎ方がどんどん加速しているので、2~3日前に書いたことを昨日のことと錯覚しているのだ。明日以降はこれが常態となりそうだから、数少ない読者も諒…

ガリガリ君と私

今朝の読売新聞日曜版「平成MONO図鑑」のコーナーに「氷菓『ガリガリ君』」=上=が載っている。「赤城乳業、1981年発売」とある。 <かき氷の周りをアイスキャンディーで固め、崩れにくくした。親しみを持ってもらおうと商品名に「君」を付け、いがぐり…

髭剃りと塩飴

© 横山光輝(「三国志」) 今夕のサンド会に「行きますよ」というメールが(1件だが)来た。(前触れなしに来る人もいるから人数は未定) スッポンポンで部屋の中を這いずり回っているわけにもいかない。髭も、2週間ほど剃らずにいたらだいぶ伸びた。 昔、…

「オオカミ爺さん」への道

「暑いから、用のない老人は外出するな」とテレビが言う。「糖尿病患者は、10分でも20分でも歩いた方がいい」と医者は言う。どうすりゃいいのさタコのフンドシ。 出歩かない方が楽なので、家でジッとしている。大概、スッポンポンだ。髭が伸びてくる。いちい…

幸せなら手を・・・たたけない。残念!

〽 幸せなら態度で示そうよ ほらみんなで手をたたこう この歌、嫌いとは言わないが苦手です。(実は大嫌いかも) 8月12日が日航機の墜落事故で死んだ坂本九=写真=の命日だったもんだから、つい思い出した。 「昭和中期の歌謡界を席巻した、いわゆる6・8…

抵抗のある祈り、抵抗のない祈り

以下に述べることは治五郎という、少し変わった一老人の戯言(たわごと)に過ぎないので、いちいち腹を立てられたり告発されたりしても困る。思想ではなく嗜好に近い問題。「この爺さんは異常だ」と感じたら、明日から読まなければ済む話だ。 死者を悼むとか…

「先祖」と「祖先」はどう違うか

「どう違うったって・・・同じようなもんじゃないの?」と我々凡人は思いがちだが、そういうことまでもキッチリ説明せずにいられないのが新解さんだ。他の辞書で「先祖」を引けば「祖先」、祖先を引けば「先祖」と載っているのとは訳が違う。 【先祖】㊀家系…

山の神様がお怒りでなければいいんじゃが

群馬県の防災ヘリが同県中之条町の山中で墜落して、乗っていた9人全員の死亡が確認された。長野との県境で11日に開通する予定だった登山道「ぐんま県境稜線トレイル」の視察に向かっていたという。開通は予定通りだが、記念イベントは中止された。 いつの間…

なかなかいける「ノーナレ」

「ノーナレ」だなんて、また一つ意味不明のカタカナ語が出てきおった。ノーギャラやノーパンなら分かるが、西日本の一部で「無うなれ」と言ってるつもりか? と苦々しく思ったら「ノー・ナレーション」の略らしい。うぬ、猪口才(ちょこざい)な。 【ちょこ…

「数十年に一度」という表現に問題はないか

「変だなあ。日付が変わっても、外は静かなもんじゃないか」 台風13号が接近して「ただでは済まない」と気象庁が言うもんだから、夫婦二人(夫の方は今春から一人前の高齢者)、部屋の隅で不安な一夜を過ごしている。 「いざとなったら、避難先は尾久八幡中…

平成最後の原爆忌

「露命」とは「ロシアの命令」の意味ではない。 【露命】太陽が出ると すぐ消えてしまう つゆのように、いつまでもつのかあてにならない命。「内職などのわずかな収入で―をつなぐ〔=細ぼそと暮らして行く〕」 「のうのう」は英語の「no」を強調した言葉で…

しようもない話だが〝ネックレスの謎〟が解けた話

ホントに、しようもない話だから期待しちゃだめだよ。 昔々(42~43年前か)、新米記者だった治五郎は、前橋警察署の間近にある民家の二階に下宿しておった。パトカーがサイレンを鳴らして出動すれば、深夜でも気がつくようにという社の〝配慮〟だ。(新米記…

四谷怪談ならぬ目白怪談

©不明(誰か教えて下さい) 暑い夏だから、ちょっと怖い話をしようか。 「目白三平」こと中村武志という作家(1909~1992)=写真=を知る人は、もうあまりいないだろう。1950~60年代に、映画化もされたサラリーマン小説「目白三平」シリーズで一世を風靡し…

重箱読みと湯桶読みに抵抗を感じる理由(詳説)

何もねえ、少し酔ったぐらいで、こんな話題を書くのに夜更かしする必要はないのに、まあ性分だから仕方あんめえ。 次のA~Eのうち、重箱読みはどれで湯桶読みはどれか。(送り仮名は略) A.骨付(肉)=写真= B.肉付 C.骨壺 D.売春 E.買春 正解…

豚汁を食いながら「重箱読み」について考えた

豚汁=写真左は自家製ではないが、まあ大差ない=を食いながら、考えた。「これは『ぶたじる』だろうか、それとも『とんじる』だろうか」 地域と世代によって違うだろうが、治五郎は子供の頃、どちらかと言えば「ぶたじる」に馴染んで育った。今は「とんじる…

ハングリー精神と反グルメ精神

「塩引き(しおびき)って分かりますか? なに、分からない? じゃ新巻(あらまき)=写真左=ならどうだ?」 【塩引(き)】サケ・マスなどの塩漬け。 【新巻】秋とれたサケの内臓を除いて軽く塩をふったもの。多く、年末・年始の贈答用。 「甘口なんか絶対…

人生経験が正解を妨げるケースもある

例の「日本語能力試験」の問題集で脳のリハビリに励んでいたら、四択問題に以下の質問が三つ続いていた。( )内に入れるものを選べという。(長文の読解問題も多いんだが書き写していると夜が明けるので、短い例で許してね) A.友達に会いに北海道まで行…