2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

老いらくの「街歩き」で疲労困憊

午前10時、早稲田大学の大隈重信像=写真=前でカメラマンと待ち合わせた。都電荒川線の終点で下車すれば5分で着けると踏んだのが甘く、久々の早大構内で、さっそく迷いかける。(母校ではないが、過去に仕事関係で10回前後は来ているのに) 初対面のカメラ…

政局の予測と天気予報は外れることが多い

テレビで人気の気象予報士、森朗さん=写真=である。こんどの衆院選に「希望の党」から出馬するというので話題騒然。(真っ赤なウソです) 最近、民間気象予報会社ウェザーマップの社長になったばかりらしいが、前々からTBS「ひるおび!」のレギュラーと…

ご近所の生活音にも歴史と変遷がある

❶天理教の「おつとめ」・・・毎朝8時と毎夕7時、太鼓のリズミカルな音が聞こえてくる。「だんだんよく鳴る」のは「法華の太鼓」だが、天理の太鼓も負けてはいない。 宗教団体に対する世間の声は、毀誉褒貶さまざま。治五郎はその昔、初めて奈良県天理市へ…

「相撲ロス」をどう乗り切るか

あれ? 相撲ロスの話なら先々週あたりに書いたぞ。と思って調べたら、もう2か月も前のことだった。ことほど左様に、ワシの体を通り抜ける時間は加速している。急がないと。(何をどう急ぐんだ) それにしても2週間と2か月では、やはり違う。15日間の大相…

職業に貴賤はない? ふむふむ

ワタクシは、職業に貴賤は「有る」と思うておりまする。 何が「貴」かといえば、自分の手で(足でもいいけど)モノを作ったり直したりする仕事=写真=。何が「賤」かといえば、左にあるものを右に移せば金になるということに気づいて、その道まっしぐらの人…

治五郎親方の大相撲秋場所〝総評〟

3横綱2大関の休場という99年ぶりの異常事態で「どうなることか」と、ワシゃ八角クン(現・日本相撲協会理事長)と共に心配しとったんじゃよ。 しかし終わってみれば、「一人横綱」の重圧に耐えた日馬富士が逆転優勝を遂げた。序盤で3連敗した時は「いよい…

箸が転がっても泣ける年頃

©水木しげる 【腺】生物体の内にあって、分泌・排泄を受け持つ器官。(新明解国語辞典) 人間は年を取ると、脳や足腰の衰えもさることながら、おしなべて「腺」関係が緩くなってくる。いろんなものが漏れやすくなる、と言い換えてもいい。 排泄関係に関して…

「頭が真っ白になる」とは、こういう状態のことか?

「頭の中が真っ白になる」なら、まあ分かるんだよ。非常な驚きや喜び、恐怖、感動などに見舞われて一瞬、思考停止状態に陥ることだろう。 しかし言葉というものには貧乏人同様、常に「少しでも切り詰めたい」という作用が働くので、「頭の中が」は「頭が」に…

「明日は我が身」とこそ覚えはべれ(係り結び)

部屋のドアを出て37歩のところに横断歩道がある。「横断は 慌てず 焦らず 無理をせず」という、町会が設置した立て看板がある。 歩行者・自転車用の信号=写真=をよく観察すると(日中の場合)、赤が70秒続いた後に青が15秒。それが点滅を始めて5秒たつと…

10秒間の切ない国際交流

午後7時ごろ、往来ですれ違った白人青年が急に話しかけてきた。治五郎よりは背が高く、整った顔立ちで知性も感じられる。似ているというほどではないが、印象としては大体こんな感じ=写真=だろうか。 直感だが、アメリカやカナダではなく、といってドイツ…

「有る」ことより「無い」ことの証明が難しい

よく見慣れた漢字が、じーっと見ているうちに「なぜ、こういう形なんだっけ」と分からなくなり、やがて、書こうと思っても書けなくなることがある。 (なに、そんなことない? それはアンタがワシよりずっと若いだけだ。 なに、もう74歳だって? そりゃアン…

「CMには出ない」という一流の有名人はいないものか?

アメリカでは、CMに出たがらない有名人が多いらしい。その商品や企業に大きな問題が生じた場合に、CM出演者までが訴えられて多額の金を請求されるからだという。 日本の訴訟社会はまだそこまで行ってないので、声が掛かればホイホイと喜んで引き受けるの…

「いっけん 死にそうで じつは ながいき」

「健康で長生きするのが幸せというものだ」というマトモな人生観に対して、治五郎が最初から盾突くというか疑問を呈しようとしているのは分かりますね? 佐藤愛子のエッセー「九十歳。何がめでたい」がよく読まれているようだが、それは彼女のザックバランな…

三浦しをんが好きになってしまいました♡

「いい年をして何だ」って? ええい、止めてくれるな! 治五郎は三浦しをん=写真=が好きになってしまったのだ。(容姿や性格ではなく作品の話だよ) この作家は現在40歳(もうすぐ41歳)。2006年に「まほろ駅前多田便利軒」で直木賞を受賞し、2011年には「…

しょっちゅう防犯カメラに映ってるジジイ

どんな企業(製造業)が儲かっているか? てなことに治五郎は知識も関心も全然ないが、間違いなく「この業界はウハウハ状態だろう」と思えるものが二つある。 一つはトイレのお尻洗浄装置。もう一つが防犯カメラ=写真=だ。日本国民は何よりも「快適さ」と…

注文の多い理髪店

歩1分の「理容室 つばさ」に行ってきた。ここに入るのは初めてで、散髪=図はイメージ。著作権を主張しないでほしい=そのものが実に久しぶりだ。 オヤジが3人でやっている。60代、50代、40代(確かめたわけではない)。メニューで埋まった定食屋の壁面さ…

日本文化におけるサンマの役割(続き)

キミ(♂)は、人妻とその幼い娘と3人でサンマ=写真=を食べたことがあるか? ワシは、ないと言えば嘘にならない。(ちょっと待てよ、ないと言えばウソにならない? ということは要するに、ないんじゃないか) ないよ。しかしファミリーレストランで、幼い…

日本文化におけるサンマの役割

明石家さんまさん=写真=の話題ではないので、ファンは読まなくて結構。しばらくゲームか散歩でもして来て下さい。(歩きスマホはダメよ) ラーメンを食べようかカレーにしようかと迷って、ラーメンに決めたとしよう。決めた瞬間から、舌も喉も胃袋も「ラー…

騙される人、騙されない人

A「おっ、三船敏郎だ! 懐かしいな。まだ生きとったのか」 B「ちょうど20年ぐらい前に亡くなったよ。確か1997年だ」 A「じゃ、なんで今ごろコマーシャルに出てるんだ?」 B「これは50年以上も前の映画『赤ひげ』の一場面だ。きっと映像に細工を施したんだ…

ところで「JT」は大丈夫なんだろうか?

「今日も元気だ たばこが うまい!」 JT(日本たばこ産業株式会社)が「専売公社」だった昭和時代の名コピーである。大工さんだろうか、出稼ぎ労働者だろうか(芸能人でも学校の先生でもなさそう)。鉢巻をした「ニッポンのお父さん」が、たばこを片耳に挟…

顔と名前が一致する人物はどのくらい存在するか

「え~っと、娘夫婦と孫と、隣の遠藤さん夫妻と、昔の教え子で今は医療刑務所にいる斎藤君と・・・」「年賀状は毎年150人に出しとったが、半分死んで今は75人」 いや、そういう話じゃないんだよ、おじいちゃん。面識の有無ではなく、例えば福沢諭吉や野口英…

横綱〝土竜〟の休場を責めないで下さい

明日から大相撲の秋場所だが、4横綱のうち3人が休場するという異例の事態である。理由は3人とも、ケガが完治しないこと。「横綱のくせに根性が据わってない」「気合いだ、気合いだ、気合いだ!」と叫びたがる向きもあろうが、まあまあまあ。 横綱と大関の…

土屋嘉男さんの訃報とクロサワ作品の出来・不出来

俳優の土屋嘉男さん=写真=が今年2月、肺がんのため89歳で亡くなっていたことが分かった。半年以上が過ぎている。(芸能記者諸君は何をしているのか?) ワシが「さん」付けで呼ぶのは、彼の自宅や酒席で計3回ほど話を聞いたことがあるから。1998年9月に…

戦争とスポーツと闘争本能(続き)

治五郎は、闘争本能に障害があって「勝つ」ことへの嫌悪感がある。従ってスポーツは見るだけで、自分がやることは出来ない。という話をした。 この困った性格を改めようとせず、放置すればどういう方向へ進むかというと、あの宮沢賢治さん(1896~1933)の世…

戦争とスポーツと闘争本能

敵を倒して勝ちたいという本能が、太古から人類にはあるようだ(人類以外の動物にも)。それで戦争というものがなくならない。 「勝って喜びたいならスポーツだけにして、ほかは一切の『勝敗』を国際法で厳禁にしたら?」という意見は昔から存在した。オリン…

葬式と墓のことなら、この人に聞け!

小谷みどりさん=写真=。第一生命経済研究所の主任研究員である。 初めて取材で知り合ったのは、治五郎が「生前葬」という名の酔狂な宴会を催して間もない頃だから、かれこれ20年前ということになる。 岩波書店から「変わるお葬式、消えるお墓」という本を…

ご近所の顔なじみ(大半は仮名ですが)

荒川区西尾久に住んでまだ4か月とはいえ、しょっちゅう顔を合わせる人たちがいる。(どれも架空の人物ではなく実在するが、氏名・年齢はテキトーだと思いたまえ) ・伊藤アンジェリカさん(♀、35歳)フィリピン人。北隣のマンション住民。長い髪とホットパ…

「ハレンチ男」の出現率に関する一考察

もう誰も見たくはないのに毎日毎日、国民がテレビのニュースで見なければならないのが、官公庁や大企業トップの「謝罪会見」=写真=である。 「一切の責任は、私ひとりにあります。もう今夜中に首を吊って死にますから」という人など、もちろん一人もいない…

もう金輪際、死ぬまで車の運転は致しません

心配しないで下さい。死亡事故を起こしたり、酒酔い運転で逮捕されたりしたわけではありません。 治五郎が普通運転免許を取得したのは1977年、24歳の時のことである。少年の頃から運動神経の鈍さを自覚していて、運転なんか全然したくなかったのだが、新聞社…

1に良寛、2に西行、3・4がなくて5に賢治

【あやかる】理想的状態にある人と何らかのかかわりを持って、自分もそうなりたいと思う。(新明解国語辞典) この新解さんの定義に従えば、治五郎は上記の3人に「あやかりたい」と願う者である。時代が違いすぎるので、どなたとも面識はないが(当然です)…