2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧
<ミラボー橋の下をセーヌ河が流れ われらの恋が流れる わたしは思い出す 悩みのあとには楽しみが来ると> 「おい治五郎。ご隠居! 大丈夫か? (目の前で手を振り)急に何を言い出した?」 「いや、ご心配なく。これはアポリネールの詩「ミラボー橋」の冒頭…
こういう重要な議題が、ときどき食卓を挟んで論じられることがある。 「小腹が空いたけど、料理らしい料理を作るほどではない。台風が通り過ぎるまで、不要不急の外出は控えろと気象庁も言ってるし」「卵ならあるけど」「それでいいや」 平時でも非常時でも…
【格】㊀その社会における資格・地位・等級などの順位。「彼の方がずっと―〔=ランク〕は上だ」 【格差】平等が期待される同種のものの間に現実に存在する、高低・上下・多寡の開き。 「格」の語釈には私情を挟まない冷静な新解さんが、「格差」には敵意をむ…
新潮社の「新潮45」が休刊に追い込まれた。この月刊誌は1982年に「新潮45+」という名で創刊され、45歳以上の中高年をターゲットに〝後半生の生き方〟を考えさせるユニークな存在で、幾つかの話題も提供した。 が、某女性国会議員の「LGBTに生産性なし」…
<あれ? 相撲ロスの話なら先々週あたりに書いたぞ。と思って調べたら、もう2か月も前のことだった。ことほど左様に、ワシの体を通り抜ける時間は加速している。急がないと。(何をどう急ぐんだ)> これは1年前の9月27日に、治五郎が「相撲ロスをどう乗…
最初に断っておくが、この構想の実現可能性はゼロだ。理由を列挙しよう。 ①開業資金がない ②資金があったとしても、経営する能力がない(そもそも計算が出来ない) ③足腰が弱っているので、厨房に長く立てない。調理中のケガも心配 ④店主に稼ごうとする意欲…
治五郎親方が日頃、さんざん悪口を言っている「NHK のど自慢」=上=の一番イヤなところは、「予定調和」という体質にある。45分間の生放送だから、やむを得ない側面があるのは認めるが、あまりにも「予定通り」に縛られていて、意外性がない。 あらかじ…
「治五郎日記は毎回、愚にもつかないことばかり書いている」と感じる読者が多いのではないかと思う。書いている本人も実は同感だ。しかし・・・。 加齢とともに人間の体(特に首から上)が日々、どのように衰えていくかということに関して、このブログは赤裸…
©水島爾保布 ありませんよ、そんなもん。しかし「上の三つを関連づけて論述せよ」という、筆記問題が就職試験に出たらキミはどうする? (出ないと思うよ) 昔は、入社試験でそんな三題噺を要求するマスコミ(出版社)があって、若き治五郎も往生したものだ…
「伊賀忍法帖」は1982年公開だというから、もう36年前になる。山田風太郎の原作=写真は角川文庫版の表紙=を読んだのはもっと前だが、映画も見たいと思ったわけではないのに見る結果になったのは、確か出張先(確か盛岡)で珍しく時間が余ってしまい、映画…
神奈川県で開かれたセーリングW杯の開会式会場で、イルカショー=写真=を披露したところ、海外の選手からネットに「不快だ」「ショックを受けた」という書き込みがあり、日本側が謝罪したそうだ。 治五郎などは「良かれと思って見せたのに、なんで謝るんだ…
(以下は10年前の8月、治五郎が自紙の文化面に書いた記事。上のタイトルは見出し) 幼いころ親に読み聞かせてもらった本は、人格形成に少なからず影響する。日本学術会議会長で宮内庁皇室医務主管の金澤一郎さんが60年以上前に親しんだ『わし姫物語』を思い…
<電車内で女性に痴漢をしたとして東京都迷惑防止条例違反に問われた埼玉県の20歳代の会社員男性に対し、東京地裁は12日、無罪(求刑・罰金30万円)とする判決を言い渡した。井下田(いげた)英樹裁判官は「満員電車の揺れや周りの乗客に押されて生じ…
どこの病院ということは言わない。(写真は、あくまでイメージだが、たまたま現実の外観と一致している) 朝の8時半、病院の女性事務員Aに、通院している男B(65歳)から電話があった。 B「あのう・・・予約を1週間、延期したいんですが」 A「はい。B…
写真はビールの「ハーフ&ハーフ」というやつだが、今夜のところはお呼びでない。 新解さんに、意外なことが書いてあった。 ハーフ 〔←half blood〕混血(の人)。〔差別表現として用いられることがある〕 本当か? 混血児は昔「間(あい)の子」などと呼ば…
えっ、だって〝本命不在〟の名古屋場所で御嶽海が初優勝したのは3週間ぐらい前の話だろう。なに、もう2か月になる? うそだあ。 このように、治五郎の時間の感覚が大きく狂いだしたのは、いつ頃からだろう。昨年あたりからのような気がするのだが、これま…
やぶさか【〈吝(か)】〔ためらいを感じる意。一般に「・・・にーでない」の形で〕そうすることに▵努力を惜しまない(何のためらいもない)の意を表わす。「過ちを改めるにーでない / 協力するにーでない」 新解師匠の説明に、治五郎ごときが補注を加えるの…
思いつくまま列挙してみようか。(面倒くさいが、暇なので) 1923.9.1 関東大震災。 1928.3.15 治安維持法下、日本共産党に対する大弾圧事件。小林多喜二の小説に「一九二八年三月十五日」があるので記憶した。 1936.2.26 「二・…
「おじいちゃん! この辺にも避難勧告が出てるのよ。新聞を読んでる場合じゃないでしょう。なになに『秋アジの味わい方』? 家庭面じゃありませんか!」 「いや、テレビがな、避難場所を知るには家庭面を開けと言っとるんじゃ」 「家庭面? それは、もしかし…
う~ん、難しいぞこれは。名前や幾つかの代表作だけは誰でも知っている(試験に出るからね)。 何十年か前は、夏目漱石と双璧を成す「文豪」だった。未知の国・英吉利を漱石が、独逸を鷗外が日本に紹介したと言えるだろう。西洋文化との出合いである。 今の…
日本体操界にあって隠然たる実権を握ってきた塚原光男・千恵子夫妻=写真=が、ここのところ大ピンチに立たされている。「フレー、フレー」という声援は聞かれない(そもそも、フレーという応援用語が死語になったという事情もあろう)。 【フレー】〔hurray…
今はモンゴルに帰国中のアルタンから、数日前に聞かれた。彼女は一応「翻訳家」であり、モンゴル語版「こゝろ」などの訳者でもあるので、帰国すると漱石に関してインタビューを受けたりする予定も入っているらしい。 「うーん、漱石は『文豪』の代名詞みたい…