2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

初の入院・手術と「人間の尊厳」その他(2)

たとえば「しびん」というもの=写真=を、治五郎は使った経験がない。 しびん【溲瓶・尿瓶】〔「しゅびん」の変化〕動けない病人や高齢者などが、▵部屋(床)の中で 小便をするのに使う瓶。 手術が近づくと「終わってから6時間以上は、寝返りも打ってはい…

初の入院・手術と「人間の尊厳」その他(1)

「怖さ3割、楽しみ2割」などと書いてから、わずかに4日。2泊3日の入院を終えて無事に退院した実感は「怖さ3割、後ろめたさと屈辱感が各2割、残りの3割は体の不自由に対する忍耐力」であって、露と消えた「楽しみ」などはゼロである。 「逢ひ見てのの…

怖さ3割 楽しみ2割  初の入院・手術を前に

治五郎の持病「糖尿病」は、決して完治するということがない。薬によって体をだましだまし、少しでも生き永らえるしかないのである。 「酒や煙草をやめてまで生き永らえたくはない」と公言してきたワシにとって、後悔や反省の余地はない。いつかは入院・手術…

〝高齢者ドラマの金字塔〟への道

「あれ? この俳優、放送中の連続ドラマに昨日も出てなかったっけ?」 治五郎がボケたからではない(ボケてはいるが)。写真の左から順に八千草薫(10月24日没、88歳)、山谷初男(10月31日没、85歳)、梅宮辰夫(12月12日没、81歳)。 高齢化社会の宿命では…

「焼き魚」と相撲の「出し投げ」の共通点は何か

う~ん、今回の設問は結構、難しいかもしれないぞ。(しかしアンタも、よくこんなブログを読んでる暇があるなあ) 写真左は、ぶりの照り焼き。これのどこが一番うまいかというと、私見だが「皮と身の境目」である。「あ、私は魚の皮は苦手なので食べずに捨て…

馬糞にまつわる清らかな思い出

ウニの味と言えば断然、ムラサキウニやアカウニではなくバフンウニ=写真=に限る。この問題を少し掘り下げてみたい。(こら逃げるな) モンゴルの草原で3か月ほど暮らした時、川で歯磨きしていたら何か草みたいなものが歯に挟まった。薬草というかハーブと…

「ペロルの決算」考

人間は普通、年を取るにつれて体が乾燥してくる。もし「還暦を過ぎたら、なんだか体が脂ぎってきまして」という人がいたら、その人は少しヘンだと思う。 治五郎は(自慢じゃないが)一般人に比べて老化の進行が早めなので、体の乾燥度も人より早いようだ。50…

思えば、あちこち住みました

読者のための記録ではなく、消えゆく自分の記憶を補うために書いておくのですよ。生まれてから今の老境に至るまで、半年以上は住んだことがあるという場所を(順に)挙げれば、どういうことになるか。 青森県東津軽郡平内町、旧西ドイツ・フランクフルト市、…