2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

時代劇は韓流の方が面白い

① ② ③ ①奇皇后 ②仮面の王 イ・ソン ③オクニョ 運命の女。いずれも、何年か前に韓国でヒットしたTV時代劇だ。再放送だか再々放送だか知らないが、NHK も民放も(BSなどで)繰り返し放映している。何度やっても、そこそこの視聴率が稼げるのだろう。 治…

いびきと年齢

こう見えても治五郎は、最初から無条件に辞書(新解さん)に頼ることを潔しとしない。調べる前に、自分だったらどう定義するかを考えてみる。 例えば「いびき」とは何か。ワシなら「音の出る寝息」とでもしよう、と一応〝たたき台〟を用意してから新解さんに…

仲よき事は美しき哉。されど

① ② ③ それは武者小路実篤先生の画文=写真①=の言う通りなんだが、治五郎は実社会というものが「美化・様式化されたものとは違って、複雑で、虚偽と欺瞞に満ちている」と教えられているから、南北首脳会談=写真②=の中継を見ても簡単には納得しない。 朝か…

〝山口メンバー〟は「号泣」したか?

江戸時代中期に恋川春町という戯作者がいて、狂歌なども得意とした。この人には「酒上不埒」というペンネームもあった。「さけのうえの ふらち」と読む。 【不埒】言動が限度を超しており、許しがたいと思われる様子だ。 300年の時空を超え、また世代や生業…

「いたちごっこ」を説明する情熱

新解さんファンの間では昔から有名な、イタチ=写真=に関連する語釈がある。 【鼬】赤茶色で尾の太い小動物。夜、他の小動物を捕らえて食い、敵に追われると悪臭を放つ。〔イタチ科〕 ここまでは、別にどうということもない。驚くべきは「鼬ごっこ」の語釈…

世論調査とワタクシと円グラフ

国政選挙が近づくと新聞やテレビが世論調査を行い、その結果を報道する。 あなたは投票に行きますか? 結果は「必ず行く」が40%、「なるべく行く」が25%、計65%だ。おいおい有権者諸君、かつてそんな高投票率が実現したことがあるか? みんなテキトーに答…

車道の真ん中で猫をサン付けで呼ぶ老人

何を隠そう、それはワシのことです。 夕方4時半ごろ、家の前の車道を手前から向こうへ走って渡る青年がいた。手に小さな段ボール箱を抱えている。見ていると、車道の真ん中で何かを落とした。 貴重品だったら困るだろうと思い、うっかり飛び出さないように…

よく分からない「シイタケの恐怖」

つねづね申し上げているように、治五郎には食べられない物が一つも無い。(もう歯がナニなので硬い物はアレだが)。昭和2年生まれと3年生まれの両親が、食べられる物より食べられない物の方が多いのとは対照的で、遺伝の不思議を痛感する。 ワシには一つ違…

「山月記」を絵で見る

自称「百閒病患者」の治五郎ではありますが、内田百閒の文章しか読んでいないかというと、そんなことはありません。確かに百閒文学は出合ったが最後、「中毒」「依存」から逃れられなくなる覚醒剤みたいな存在で、村上春樹の新作を読む時間があったら百閒を…

「指輪」に好感が抱けない理由

① ② どうせ、また誤解されるに決まっているんだ。(なら書かなきゃいいんだが、書いちゃうんだよね) 治五郎は「指輪」というものに好感が抱けない。首輪も腕輪も耳輪も、もちろん鼻輪=写真①=もあまり好きではないが、人類にとって「指輪」には独特の意味…

漢字変換ミスの楽しみ、今いずこ

日本語ワードプロセッサーというもの=写真=を、治五郎が使い始めたのは確か1987年ごろのことである。当時、作家の清水義範が「ワープロ爺さん」という短編を書いた。老人が慣れないワープロで息子に手紙を書くのだが、漢字変換がうまくいかない。 <幹事に…

日本人は「第三者」にも弱い

政治・経済・社会・スポーツなど諸分野においてAという主勢力(強者)と、劣勢のBという対抗勢力がある場合、Aの主導で「第三者」なるものに下駄が預けられることが非常に多い。 「専門家」「有識者」と呼ばれるお歴々による「第三者委員会」などというも…

日本人は「長いもの」に弱い

<長い塀 つい小便が したくなり>(内田百閒の川柳) 治五郎は概して「長いもの」があまり好きではない。魚類においてウナギとサンマ(形状ではなく味)が大好きなのは、例外中の例外と言っていいだろう。 ことわざというものは、どれも説得力に満ちている…

「ハラスメント」考

ハラスメント(造語)〔harassment=悩ませること〕何らかの方法で当人に苦痛を与えるようなことをすること。また、その苦痛。 セクシュアルハラスメント〔sexual harassment〕性的嫌がらせ。特に職場などで、女性に対して当人がいやがる性的な言葉を男性が口…

世の中は三日見ぬ間の桜かな

な~んて言うが、1年前の出来事をブログで振り返るのに4日もかけていると、世の中に追いついていけない時代になった。過去10日間のブログを読み返しての実感だ。 相撲と女人禁制の問題がクローズアップされ、サッカーのW杯に臨む監督の首がすげ替えられた…

消えた1000円の謎が、キミには解けるか?

昔ながらの旅館に三人で泊まったとしよう。朝、楠根(くすね)という新米の女中さんが来て「お代は3万円ポッキリでございます」と言うので、一人1万円ずつ出した。 帳場では、主人が「常連さんだからサービスで5000円まけよう。楠根さん、これ返してきて」…

「4・10事件」一周年企画④

動坂下のウィークリーマンションの滞在期限が切れ、田端駅付近のゲストハウスにもう1泊して4月28日だかに、ようやく西尾久の新居に転がり込んだ。(思えば21世紀に入って以降、ワシは数年おきにどこかへ転がり込んでばかりいる) 弘前で梱包した11個の段ボ…

「4・10事件」一周年企画③

不忍通りの動坂下から田端駅方向に少し入ったところに、そのウィークリーマンションはあった。なるべく短時日内に住むべき部屋を見つけなければならないが、普通は即日入居可の物件などない。10日あれば何とかなると考えて契約し、身一つ(いや二つ)で転が…

「4・10事件」一周年企画②

室生犀星「小景異情」の〝予習〟は済みましたか? では、始めましょう。 1年前の「4・10事件」には分かりやすい別名がある。「出ていけ事件」という。その日、4年間ほど同居していた(させてもらっていた)高齢の両親(当時、共に89歳)から突然、その…

「4・10事件」一周年企画①

「4・10事件て何ですのん?」と、京都の琴絵は尋ねるかもしれん。(琴絵て誰や) 昨年すなわち2017年の4月10日に、その小事件は起きた。京都ではなく「みちのくの小京都」と言われる弘前での話だ。社会的には何の事件性もない。 学校で誰もが習う詩に室生…

通訳に罪はなけれど

<日本サッカー協会は9日、ワールドカップ(W杯)ロシア大会(6月開幕)に出場する日本代表のハリルホジッチ監督(65)を解任したと発表した。 解任は7日付。後任は、西野朗・協会技術委員長(63)。 記者会見した田嶋幸三会長は「(ハリルホジッチ…

花粉症とストーカーに関連性はあるか?

あー、それは全くないと思いますね。(ないなら「あるか」と聞くなよ) ただ、共通点ならある。「どちらも迷惑」? いや、それもあろうが、治五郎が言わんとしているのは歴史と風土の問題なのである。 モンゴルに花粉症はない。しかしモンゴル人でも来日して…

「軍団」とは何か、「軍」とは何か

「治五郎日記は、なんや『新明解国語辞典の読み方』みたいなブログでんな」 「えっ、今ごろ気づいたんか? 最初からそう断っとるやろ。嫌ならやめとき」 「ほな、やめさせてもらいまっさ」 てなわけで、読者数が適正規模まで減ってきたのが実感される今日こ…

「生きざま」と「死にざま」

治五郎は長いこと「生きざま」という言葉に抵抗があった。「死にざま」には何の抵抗も感じないのだが。=写真は、武蔵と小次郎の生死を分けた巌流島の決闘= 思うに、ワシのように感じる向きが以前は多数派だったが、次第に減って「生きざま」が幅を利かせる…

日本文化における「女人禁制」の問題

大相撲関係者にとって、また大きな事件が勃発した。治五郎親方の所見によると、今回のは力士の暴力沙汰などより根が深く、5日以降はマスコミの大騒ぎが予想される。 <京都府舞鶴市で4日に行われた大相撲の春巡業で、あいさつ中に倒れた多々見良三・舞鶴市…

「かさ」をめぐる考察

野球中継などで「カサにかかった攻撃」という局面が生じる場合がある。 AチームとBチームは実力が伯仲しているのだが、何かの弾みでAチームに流れが来ると連打が飛び出し、盗塁などもうまくいく。逆にBチームは、大事なところで暴投やエラーが飛び出す。…

誤解を招くなら言わなきゃいいんだが

左から(いずれも俳優の)①堺雅人 ②小日向文世 ③竹中直人(若い頃)である。 誤解を招かないように言っておかなければならないが、治五郎は3人とも全~然、嫌いではない。むしろ俳優としての演技力は高く評価していて、映画やドラマで活躍している様子を(…

花粉症を嗤う者は花粉症に泣く

治五郎は、地球規模で考えても「花粉症の先駆者」を自任する者である。まだ原因も治療法も確立していなかった1960年(7歳)前後から、桜の咲く季節には1~2か月にわたって七転八倒の苦しみを味わったものだ。 それが30代ごろになると、何の治療をしたわけ…

5年ぶりの谷中と有為転変

治五郎の放浪遍歴(記憶が正しければだが)。 1999年~2007年 台東区谷中3丁目 2007年~2011年 台東区谷中7丁目 2011年~2013年 板橋区赤塚2丁目 2013年~2017年 青森県弘前市桔梗野2丁目 2017年~現在 荒川区西尾久3丁目 転勤があったわけでもないのに…