2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「人生案内」欄の名答が聞きたい

「私も耳が動かせます。が、今日は耳の話ではなく野良猫の話」と、身内と言っていい人物からメールがあった。Y新聞「人生案内」風に要約すると・・・。 <30代女性。引っ越して来てすぐに、野良猫と顔見知りになりました。少しずつ仲良くなり、会えば挨拶を…

正しい耳の動かし方

<近頃は身体(からだ)の加減か、年の所為(せい)か知らないけれど、あんまり腹が立たなくなった。昔はいろんな事が口惜(くや)しくて、無闇(むやみ)に腹を立てた為(ため)に、到頭、耳が動き出した。> これは、内田百閒の随筆「立腹帖」の冒頭である…

早すぎる歳月、覚えきれぬ名前

また、もう満月である。この1か月間の早かったことと言ったら、それこそ「光陰」という1本の矢が一瞬のうちに目の前を横切ったかのようだ。 【光陰】〔「光」は日、「陰」は月の意〕再び元に戻ることの無い、時の流れ。「-矢の如し」 大相撲夏場所の15日…

「無欲」という生き方

「誰だこれは。相撲取りらしいということは分かるが、テレビ中継では見たこともないぞ。誰か関取の付け人なんだろう。治五郎は将来性を高く買ってるのか」 「いや、ワシも知りまへん」 「な、なんや、知らんのかいな!」 「知らんねんけど・・・(間)・・・…

治五郎親方の大相撲夏場所総評

① ② 失礼なこととは承知しているのだが、治五郎は「鶴竜」という横綱の名前を聞くと、どうしても鶴=写真①=ではなく土竜(もぐら)を連想してしまう=イラスト②はモグラたたき=。悪口ではなく顔の印象だから、失礼を詫びるほどのことでもないか。 顔の印象…

「パソ子」という女(続き)

〽 男と女のあいだには ふかくて暗い河がある パソコンは異性である、という話をした。治五郎はパソ子を操作している時、野坂昭如「黒の舟歌」=写真=の詞とメロディーを思い出す。 〽 誰も渡れぬ河なれど エンヤコラ今夜も舟を出す 男運が悪かったらしいパ…

「パソ子」という女

〽ヒュルリ ヒュルリララ ききわけのない 女です ふと、忘れていた流行歌の一節を思い出すことがある。愛用しているパソコン=写真左は同型機の新品当時=が極度の体調不良に陥ったような時だ。 治五郎のパソコンに関する知識の無さによるものと思われるが、…

モンゴル語(単語)の復習

① ② 日本国の皆さんが「モンゴル国」と聞いて思い浮かべる景色は、写真の①であろうか、②であろうか? ①が大半だろうと思うが、②も間違いではない。 国土面積の99%を①が占め、行けども行けども同じような草原が続く。しかし全人口の約3分の1が②の首都ウラ…

試合より記者会見が面白いスポーツもある

いやあ、つい熱中して見てしまいました。日本大学アメフト部=写真=の事件で、加害側の宮川泰介クン(20)が行った会見。 治五郎もよく出かけたことのある日本記者クラブの会見場に、MLBの大谷翔平の渡米時より多くのマスコミが集まったというんだから、…

「他人迷惑」について

昨日のブログで書いたことは、要するに他人様の迷惑を考えていたら登山も冒険も出来ないということに尽き、それは治五郎には向いていないし、それでいいという話だ。 先日も少し書いたが映画評論家の淀川長治さんに取材した時、こう質問した。 「ヨドチョー…

「冒険」という病気について

数時間前、ネット上で次のニュースが流れた。 <登山家の栗城史多(くりき・のぶかず)さんが21日、エベレスト登頂を目指している途中で死亡した。35歳。北海道出身。4月17日から8度目のエベレスト登頂に挑戦していたが、体調不良で下山途中だった。…

いかの姿フライ折れ

サンド会が始まるまで1時間半ほどになったところで、妻が言った。「Nマートへでも行ってくる? お酒とネギトロ巻きでも買ってこない?」 ビールと幾つかの総菜は買ってあるのに、なぜネギトロ巻きなんだろうと思ったが(ははあ、これは人払いが目的の提案…

OBは、口うるさいんだよ

【口うるさい】㊀なんでも きちんとさせねば気が済まない性分で、いろいろ口出しをする様子だ。㊁口やかましい。 これは、新解さんの第6版。第7版になると、以下のように口うるささが増す。 【口≪煩い・口 {五月〈蠅} い】何かにつけて自分の思うとおりに…

キミは「若秩父の悲惨な戦い」を知っているか?

世にあまたいる若い「スー女」たちも、そこまでは知るまい。 治五郎が小学校高学年の頃だから、横綱・大鵬(1940~2013)の全盛期だったと思われる。「若秩父」=写真左=という相撲取りがいた。美男子とは言えないだろうが、豪快な塩撒きと真面目な取り口で…

「予定稿」は出来ていたかな?

<「YOUNG MAN」(Y.M.C.A)」「傷だらけのローラ」などのヒット曲で知られる歌手の西城秀樹(さいじょう・ひでき、本名・木本樹雄)さんが16日、急性心不全で死去した。63歳だった。>©読売新聞 どうせ「早すぎる!」と言うんでしょう。「人生百年…

監視社会の功罪

新潟市で起きた忌まわしい女児殺害・死体遺棄事件は、1週間で容疑者が逮捕された。 テレビ各局の情報番組では連日、目つきの良くない元刑事のコメンテーターが入れ替わり立ち代わり、水を得た魚のように推理を披露していたが、「犯人は近所にいる」説は正解…

眉に唾をつける理由とは

はい、そのことなんですが、実はキツネ=写真左=とタヌキ=同右=が関係しているようです。まとめて言うと狐狸(こり)ですな。 【眉唾】〔眉に唾を付けて見れば、キツネやタヌキのいたずらにだまされない、という俗信から〕▵正しい(本物)かどうか疑わし…

試練と風貌と歳月

40年前、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの母・早紀恵さん(82)である。 治五郎は、この人の風貌に弱い。顔や表情だけでなく、声や話し方にも弱い。「とても敵わない人物だ」と感じないわけにいかない。もし拉致事件がなかったら、どこにでもいる「普通の…

月の満ち欠けが早くなってないか

つい数日前が満月だと思っていたら、もう新月が近い。早すぎないか? 早すぎません。治五郎の加齢が等比級数的に早まっているだけです。 等比級数って何だっけ? 高校を出て以来、見たことも聞いたこともない言葉だ。 【等比級数】〔数学で〕Ⓐ等比数列から作…

「十年一日」と「十年一昔」に関する一考察

浅草演芸ホール=写真左=は20世紀、ストリップ劇場だった頃に無名時代の渥美清、萩本欽一、北野武らを輩出した。井上ひさしも座付き作者をしていた。21世紀の初頭になって、治五郎はよく通ったというほどではないが何度か出かけた時期がある。 「ぴろき」と…

転ばぬ先に杖を使おうかな

<共産党の志位和夫委員長が大型連休中に転倒し、右足を骨折していた。志位氏は8日の本会議を欠席したが、10日から復帰する予定だ。同党の穀田恵二国会対策委員長が9日、記者会見で明らかにした。 志位氏は大型連休中、自宅近くを散歩していた際、段差に…

セクハラも傲慢も犯罪ではないが

人の悪口や個人攻撃は、治五郎の好むところではない。どんな人にも(よく探せば)必ず、何か一つや二つはいいところがある。みんな違って、みんないいのだ。 しかし、中には「一生、お付き合いしたくないナ」と思ってしまう人物も存在する。その人が好きなも…

夏場所を前に「惻隠の情」を覚える

この半年間というもの、治五郎が愛する大相撲の世界は元横綱・日馬富士事件をはじめ、魔が差したかのように相次ぐ不祥事に見舞われている。 良くも悪くも「伝統」でガンジガラメの角界ーー。 【雁字搦め】〔「がんじ」は、動かないように堅く締める形容。「…

〝同い年〟の映画「地獄門」を見る

「治五郎さんも、少しはアンチエージングということを考えてみたら? 白髪を染めるとかシワを延ばすとかシミを取るとか」 「め、滅相もない。そんなことだけはしたくない。断固、拒否するよ」 【アンチエージング】〔anti-aging〕加齢による老化防止。多くの…

顔と名前をセットで覚えられないという障害

今を時めく美男・美女(だという)。写真を見た若い人で、どちらをも知らない人がいたら日本人ではないとさえ言われる(ほんまかいな)。 左が菅田(すだ)将暉クン、右が長澤まさみサン(まさか逆が正解ということはないよね)。治五郎としても、二人を美男…

物事には多様な側面がある

「今日は何の日?」と5月5日に聞かれたら、普通は「こどもの日」「男の子の節句」=写真は鯉のぼり=と答えるだろう。5日早朝、そう聞かれたのでそう答えたが、相手が確認したがっている正解は違うらしい。「待てよ、誰かの誕生日だったかな?」 これも違…

誰が「選ぶ」のか。面白くない!(続き)

「続き」を書く気はなかったんだが、ブログで「ノーベル平和賞の選ばれ方が気に食わん!」とイチャモンをつけた数時間後、今度は「ノーベル文学賞の公表見送り」というニュースがネット上で流れた。 「治五郎日記」は最近、このように類似事件(ではないが)…

誰が「選ぶ」のか。面白くない!

<政府に4日入った連絡によると、長崎、熊本県の文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」について、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の諮問機関は世界遺産登録をユネスコに勧告した。>©読売新聞 勘違いする人がいるから、いちいち断らな…

「隠」の付く境遇の私とお巡りさん

【隠居】仕事や生計の責任者であることをやめ、好きな事をして暮らす▵こと(人)。〔狭義では、(定年後の)老人を指す〕「楽ー・-仕事・-所」 【隠棲】俗世間から▵離れ(隠れ)て、静かに暮らすこと。 【隠遁】俗世間との交渉を絶った状態で生活すること…

ナガサキ恋しやホーホケキョ

長崎と言えば卓袱(しっぽく)料理=写真左=ということになっているそうだが、少食の治五郎はこういうものに興味を持ったことがない。見ただけでゲップが出る。第一、胃袋に酒の入る余地がなくなるではないか。 この県とは妙に相性が良くて都合10回以上は出…